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2007.08.05
カテゴリ：ａｒｉ的映画感想文（ネタバレ含）
皇帝ペンギン借りました。  マイナス40度。南極の大自然で生きる皇帝ペンギンの、奇跡の感動ドラマ。 あたりまえの愛情と優しさが、心に満ちてきます。 皇帝ペンギンの子育ては、人間以上に大変だといわれています。 厳しい南極の大自然の中で、皇帝ペンギンの夫婦は命がけで子供を育てます。 生まれたばかりのヒナが無心に親を求める愛らしさ。 親ペンギンが無償の愛でヒナを慈しむ姿。忙しい生活に追われた時、 この作品はオススメです。 これ、すごーくすごーくすごーーくおススメです。 ペンギン好きの方は絶対。 そうでないかたは、よかったらどうぞ。 身長1メートルにもなる最大のペンギン 皇帝ペンギンの出産、子育ての物語。 このうだるような暑さの中、南極の氷の白と それに反射するブルーの光・・・ それだけでも涼しげで、見てなくても ずーっとこのDVDをつけておきたくなります。 さらにペンギンたちの可愛いこと♪ でも内容はかなり過酷です。 以後はネタバレ。嫌な方は読まないで～。 マイナス40度の過酷な世界で生きる愛らしいペンギンたち。 彼らはある時期、ある日、ある時。 一斉にある場所へと向かい、旅に出ます。 短い足でよちよちと、彼らは氷の世界を歩きます。 太陽と月と星を目印に、キレイな列をつくり歩き続けます。 キャラバンの行進です。 キャラバン隊は、南極のあちらこちらから 群れをなし、列をつくり 同じ場所を目指します。 オアモックとよばれる聖地、彼らが生まれた場所。 そこは氷の岩に守られ、厚い氷の上にある安全な場所。 オアモックへ向かいよちよち・・・ 彼らは何も食べずに20日以上歩き続けます。 すべては命をつなぐ為に・・・。 やがて聖地にたどり着いた彼らは、結婚する相手を 探します。 皇帝ペンギンはオスよりもメスのほうが 圧倒的に数が多いので、メス同士の喧嘩も。 パートナーが見つかると、結婚のダンス そしてメスはそのお腹に卵を宿します。 数日後・・・。 母親は大切な宝物・・・卵を一つ、産み落とします。 大切な大切な宝物。 その宝物を今度は父親へと託します。 母親は産卵で体力を使い果たし、すぐにも 餌を探しに行かなければならないからです。 マイナス40度の世界では、卵は数秒で凍ってしまいます。 うまく父親に受け渡すことができなかった夫婦は 凍っていく宝物を目の前に、どうすることもできません。 ただ凍りつき、ひび割れてく宝物を 悲しげに見つめることしか・・・。 宝物を受け取った父親は、足の上に乗せて お腹の羽毛で優しく卵を抱きかかえ 母親を送り出します。 そして母親達は旅立ちます。 二度目の行進、たそがれの行進へと。 よちよちと・・・また長い時間をかけて海を目指します。 生まれてくるヒナたちのためにも。餌を求めて。 やがて海にたどり着いた母親は、優しい暖かい海で たくさんの魚を捕まえます。 そうしている間も父親は、集団でお互いに暖めあいながら 足の上の大切な宝物を暖め続けます。 たまに雪を口に含むだけ・・・。 父親たちは4ヶ月もの間、なにも食べずに 宝物を守り続けます・・。 やがてたくさんの魚を蓄えた母親たちは、また行進を始めます。 3度目の行進、月の行進。 狩りの途中、天敵のアザラシに襲われ 命を落とした母親もいます。 その瞬間、その母親の雛も飢え死にすることが決まってしまいます。 厳しい世界。 やがて父親たちの足元で、愛くるしい雛達が 産声を上げ始めます。 雛達はマイナス40度の世界では、また生きられません。 うっかり父親のお腹から出てしまった雛は そこで凍りつき、動かなくなってしまいます。 雛達は飢えています、母親の帰りを待っています。 父親は、自分の体にわずかに残っていた食料を 雛に与えます。 自分も4ヶ月もの間、何も食べていないのに・・・。 やがて母親達が帰ってきます。 父親は母親に雛を託します。そして今度は父親たちの行進です。 4度目の行進、飢えた者の行進。 父親たちに残された体力はわずかです・・・。 この行進で力尽き、たくさんの父親が命を落とします。 皇帝ペンギンのオスの数が少ないのは こうした理由からです。 雛を失った母親は、悲しみのあまり 別の雛を奪おうとします。 なんて深い愛情。 自分の子供を殺す親、自分の親を殺す子供。 そんな人間よりも、ペンギンたちのほうが ずっとずっと尊いものに思えてなりません。 やがて・・・父親達が帰ってくると、最後の行進が始まります。 別れの行進・・・。 夫婦は別々に、もとの群れへと戻っていきます。 また来年、この場所であう日まで。 こんなに過酷な出産、育児を ペンギンたちはあたりまえにやっている。 不満をこぼすものなんて一人もいない。 命がけで新しい生命を守ろうとする姿に 心が洗われる気持ちです。 優しい気持ちになりたいときに、このDVDは 何度でも見たい、そんなDVDでした。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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