|
カテゴリ:使える心理学
今日は色彩心理学の日です。
においの情報は、視覚情報よりも脳に直結した刺激を与えるそうです。 しかし、麻痺するのも速い。匂いには、すぐに慣れてしまうから。 臭い匂いも慣れてしまえば気にならなくなるのはそのせいだとか。 はいおしまい。 おとついの商店街の奥様のハウステストの話をしよう。 仕事のことが現れる、と聞いたけど、それだけじゃないみたい。 ここは地方都市なのです。昔城下町だったのでその頃からの商店街が縦横に生き永らえています。その商店のおかあさんに「自分が住みたい家」を描いてもらいました。それなりの経験のある、40~50代です。 ●Aさん(順不同): 広~いお庭の花壇にはお花がいっぱい咲いている。太陽さんさん。二階建ての広~い家。玄関までのアプローチに飛び石が描いてある。まわりが自然。大きな樹が一本。垣根があって、庭伝いに隣の家。あたらずさわらずのお付き合い。 ◎Aさんがお住まいの商店街は、古いアーケードがあって、暗い。夏通っても、涼しい。 商店街のお付き合いは、すぐ隣に誰かお客が入れば様子が知れる。人当たりの柔らかい方だけど、近すぎる人付き合いには困ることもあるのね。洋品店の方です。 「お日さまはないとね~。浴びたいのよいっぱい。あそこ全然射さないもんね~」 ●Bさん: 二階建ての茅葺き屋根の家。家の裏がまつたけ山。歩いて1~2分のところに小川が流れ、小川の側にはねこやなぎ。土手にはレンゲやピンクの小さな花。家の側には柿の木、ネギが生えている。おじいさんとおばあさんが住んでいる。小さいころ住んでいたところのイメージ。わざわざ買いに行かなくても、家の近くで作物がとれる自給自足の生活。太陽も描いてある。 ◎「何かこれ見てると、私って、人から離れたいみたいやん。でもこういうとこ大好きやねん」 商店街のおかあさんは、慢性的に人から離れたい願望があるみたい。写真屋さんです。 ●Cさん: 描きかけていた家の形を覆い隠すようにふっとい幹の樹を描く。地面のかわりに草のぎざぎざを端から端まで描いてある。林か森の中らしい。景色を説明するためにもう一本木が描いてある。 「これが住みたい家?」と質問され、もう一枚描いてみる。だだっぴろ~い緑の大地にぽちっと小さな家があり、ぽつ、ぽつ、と木が生えている。ちょんちょん、と花の色が見える。上にはただ、青い空があるばかり。 蔓とか木工品とかの雑貨屋さん。近くの山でよく材料をとってくる。 ◎1枚目「何かもう、家の形がいや~。山の中に住みたい。まわりに誰もいない。住んでいるとしたら3人。誰でしょうねえ。なんか、誰が住んでるかで別の意味がありそうやねえ」 ◎2枚目「まわりに誰もいない。大声で呼んでも誰にも聞こえない。買い物にはものすご~くふもとまで行かなきゃいけないよねえ」 「みんな願望が現れてるなあ」「これが願望ってことは現実は反対ってことやね」 「塀とかフェンスとかは自分を守る、って意味だって」 「垣根なのよ。すき間があるから、まあ境界線があるのよってことかしら」 人から距離を置きたい願望は、にこやかな商店のおかあさんにもあるのねえ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年01月08日 01時59分39秒
コメント(0) | コメントを書く
[使える心理学] カテゴリの最新記事
|