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07.12.07. 江戸の妖怪事件簿 田中聡 集英社新書
江戸に題材を採っているが、実は現代を見透した鋭い文明批評と読んだ。 まずは、 「当事者がシリアスな状況であればあるほど、その(幽霊や妖怪の)噂は世間を楽しませるものだ」とした上で、 「幽霊の噂は、人間や社会の暗部をあらわにしようとする欲望によって成長する」と解く。そして 「肥大した観念のために客観的事実を認められないとは、それこそ化かされているのだ」とたたみかける。地球温暖化に象徴される昨今の環境談義そのものだ。そして締めくくりは、 「解釈とは、観念によって因果関係を空想することである」であった。 人気blogランキング投票よろしく 今日はどのへん?。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.03.01 20:35:50
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