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5月の読書sono1
読んだ本の数:13冊 読んだページ数:2993ページ 緋色のヴェネツィア―聖(サン)マルコ殺人事件 (朝日文芸文庫) ミステリーのかけらもないので副題は詐欺まがい。「知る権利を要求するのは、政府を信頼できない国民の言うことなのかもしれない」とあるように、この本は国を賭けてはいけない人たちがぎりぎりの神経戦を戦う歴史ドキュメント(ちょっとだけ脚色)である。昨今の日本政府の原発関連情報隠しはあまりにも愚民政策が行き過ぎで、憤りを通り越して機会があれば訴訟してやろうかとも思うくらいだが、戦後実に長い期間それでやってきたことも事実。官僚たちの劣化はいつ始まったのだろうか。 読了日:05月14日 著者:塩野 七生 もうひとつ別の東京―ひそかに愛し、静かに訪ねる55景 浜町に転居して、どこへ行くにも散歩の距離になったこともあり、ちょっと個性的な東京ガイドを手に取ってみた。全55個所のうちしらなかったのは2か所だけだったので、選択としてはそんなに個性があるわけではなかった。文章は平易で解りやすいがちょっと華がないかな。 読了日:05月06日 著者:木村 衣有子 三銃士〈下〉 (岩波文庫) 三銃士って、実は悪女物語だったんですね。上巻は下巻におけるミレディの活躍のための序章にすぎず、またダルタニャンは単なるおっちょこちょいの向こう見ずだし、アトスポルトスアラミスはミレディに比べれば刺身のツマ以下。ところでこの彼女の最期の描き方は「まだ死んでない」というメッセージと思うのは朝吹だけだろうか。ちょっと続編を書いてみたい感じ。 読了日:05月06日 著者:アレクサンドル・デュマ 三銃士〈上〉 (岩波文庫) 小学生の時読んだ印象と全然違うのでびっくり。こんな卑怯な手練手管でしかもえええっちな話が繰り広げられていたなんて! やっぱりフランス文学は小学生には無理だった。そういえば、「危険な関係」も(翻訳が出ていなかったので)大学でフランス語を習ってから読んだんだっけ。ダルタニャンの田舎くささより、ミレディの都会っぽい勘違い女ぶりが好き。ミレディ頑張れ! 読了日:05月05日 著者:アレクサンドル・デュマ コンスタンティノープルの渡し守 引き続き塩野絵本。「コンスタンティノープルの陥落」の副読本かな。海外の都市で二度以上訪れたことがあるのはほんの数えるほど。そのうちの一つがここイスタンブール。夜、強盗に遭ったにも拘らず、好きな街です。 読了日:05月05日 著者:塩野 七生 漁夫マルコの見た夢 短くて、どこにでもある話だけに、一言一言がよく練られた文章になっている。「沈む太陽が夕なぎの海面を金に炉の一枚板に変えるころ」なんて捨てがたい。マルコの住む島が 「リド島」で、ここはたしか「ヴェニスに死す」の舞台。物語に寄り添って読んでいくなら、細部も気をつけると面白いかも。朝吹の青春時代がちょっぴり思い出されてセンチに。 読了日:05月05日 著者:塩野 七生 読書メーター お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.06.05 20:47:11
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