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カテゴリ:きらきらマレーシア
ここ、サラワク州には、マレー系、中国系以外に多くの少数民族が住んでいる。もっとも多いイバン族をはじめ、20以上の民族で、人口の半分ほどになる。彼らは、マレー人や中国人が移住するよりもずっと前から、ボルネオで暮らしていた人々。部族ごとに違った文化、生活様式を持ち、族長を中心に共同体を作っている。
彼らのうち、いくつかの部族は、ジャングルの川沿いで、ロングハウスという家で共同生活をする。これは、高床式のなが~~~い長屋スタイルの家。数家族が一緒に暮らす。ただし、各家族の部屋はきっちり仕切られていて、プライベートスペースは確保されている。部屋の前の廊下は共同スペース。 何か決め事があるときは、族長を中心にみんなが集まり話し合いで決定する。理想的な民主主義である。 しかし、人が集団を作れば、集団同士の争いが起こるのも必然。部族間の戦いがあれば、彼らは、敵の首をとる。(首を狩ること自体はそんなに驚くことではないでしょう。日本でも、戦のときは、いくつ首をとったか競ったものだし) でも、さすがに、黒光りする頭蓋骨がいくつも天井からぶら下がっている光景にはびっくり。この頭蓋骨が多ければ多いほど、勇者の一族、ということなのだろう。 そこで、こうした部族のひとつオラン・ウルー族の若き戦士をご紹介。 ふんどしスタイルが伝統衣装だそうだが、美しい刺繍がしてあったりして、お相撲の化粧回しみたい。こんなところに日本との文化の共通性を発見! 精悍で、なかなかの好男子でしょ。(実は、rinとのツーショットなのですが、半分切り取って公開してます) 彼は、サラワク・カルチュラル・ヴィレッジという、各少数民族の家を建てて、そこでさまざまな体験ができる野外博物館のスタッフくん。勿論、ふんどしスタイルはお仕事用の衣装。 現在、首狩り族の勇敢な子孫たちは、ジーンズにTシャツを着こなし、ロングハウスでテレビや冷蔵庫、洗濯機などを使って生活している。ロングハウスを出て、町で暮らす人も増えているそう。 たとえジャングルを離れても、首狩り族の末裔として、誇り高く生きてほしいものである。 >>> 今日、インドとパキスタンの国境付近で大地震が発生しました。大きな被害が出ているようで心配です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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