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カテゴリ:心理学 メンタル 悩み、読書
読レポ第2043 カール・ロジャーズ ~カウセリングの原点~ 著:諸富祥彦 第6章 1955年ロジャーズとジャンドリン 二人の出合い(4/5) 共感的な理解においては、クライアントとセラピストの協働作業のなかで、より正確でぴったりした理解に徐々に徐々に近づいていく、という意味合いを強く持たせたかったのだと思う。その箇所を紹介する。 共感的と表現できるようなありようで、他者とともにいることには、いくつかの側面がある。共感的であるとは、他者の私的な知覚的世界に入り込み、完全にくつろいでいることを意味している。共感的であるとは、この瞬間瞬間、他者の内側に流れる感じられた意味を感じ取ることである。それが、恐れであれ、怒りであれ、やさしさであれ、困惑であれ、何であれ、その他者が体験しつつあるころを感じ取ろうとするのである。 共感的であるとは、一時的にこの他者の人生を生きることである。評価を下すことをせずにその人生の中を繊細に動き回ることである。他者がほとんど気づいてない意味を感じること、しかしその人の気づきにまったくのぼっていないいない感じは明るみに出さないことを意味する。なぜならそれはあまりに脅威でありうるからである。 共感的であるとは、この他者の世界を、自分が新鮮な恐れのない目で、どのように感じ取っているのかを伝えることが含まれる。 共感的であるとは、自分の感じ取ったことの正しさについて、この他者とともにつねに検証すること、他者から受け取った反応につねに導かれていくことを意味する。 共感的であるとは、他者の内側のexperiencing(エクスピング: 経験する)の流れに含まれる、可能な意味を指し示すことである。それによって、その他者自身が experiencing(エクスピング: 経験する)というこの便利で有益な参照体に意識の焦点を当てるように助け、その意味を十分に体験すること、そして前進していくことができるようにするのである。 共感的に生きるとは、しばらくの間自分の視点や価値観を脇に置いて、偏見を持たずに他者の世界に入り込むことを意味している(Rogers,1975)。(訳出においては、小林(2004)を参照した。 と著者は述べています。 それによりクライアントとが安心・安全に自分を表現していくためにも。答えは、人それぞれの中にあるからだと思う。クライアントが安心・安全に自分を表現してことが、カウンセラーはの使命と思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.04.14 19:39:22
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