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2024.05.23
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「毎日更新」読レポ第2082

カール・ロジャーズ

~カウセリングの原点~

著:諸富祥彦
発行:㈱KADOKWA

第6章 1955年ロジャーズとジャンドリン

 「内側からの革命」ーロジャーズとジャンドリンが共に取り組んだ何か(3/4)

 むしろ届いたのは、実践である。ロジャーズの言葉は届かなくても、ロジャーズが聴衆の前でオープン・カウンセリングを始めると、それは届いた。聴衆の眼前でロジャーズが傾聴していると、今まさにクライアントが変化していくのがわかった。より自由に、自分らしくなり、内面的な広がりを見せ、美しくなっていくのだ。内面における社会的な束縛(定型的思考)から解放され、より自由になり、もっと自分らしくなっていった人間は深く傾聴されると、このように変化するのだ、という実例をロジャーズはデモンストレーションで見せた。しかし、その大きな価値を社会の側が理解できなかった。
 ロジャーズの傾聴の持つ本質的な意味を理解するには、既存の言葉に頼ってはダメで、新しいターム(意味や使い方)をつくることが必要になる。ジェンドリンはそれをやってきた。ロジャーズのやり方で深く傾聴されていると、人はみな、自分の内側の深いところに触れ始める。内側の深いところ、内側のexperiencing(エクリンピング:経験する)に触れ、直接意識を向けながら、語るようになる

 すると人はその内側の深いところに、何か、語られたがっているもの、まだ言葉にならないけれども語られたがっている「暗黙の何か」があることに気づく
 人はその「暗黙の何か」を語る。言葉にする。しかし、内側の暗黙の何か、experiencing(エクリンピング:経験する)を言葉として語る、というのは、ただexperiencing(エクリンピング:経験する)を映し出す、というのではない。言葉にされることで、言葉にされた当のexperiencing(エクリンピング:経験する)は、すでにほかのものに変わっている。展開されているのだ。

 言葉にされることで、言葉にされたがっていた暗黙の何かは、変わる。これが、人間が変化する時に、起きることなのだその繰り返しの中で、人は、通常の意味や言葉を超えて先に進んでいける。新たな文化が生まれる。
 重要なのは、こうした、これまで認識されていなかた「直接の体験過程による思考(TO

 think (テイク)with direct(ダイレクト)experiencing(エクリンピング:経験する))」(Gendlin,2002)である。ロジャーズの傾聴は、人をして「直接の体験過程による思考」「内側で流れている暗黙の何かによる思考」をせしめるパワーを持っている。すると人は、固定化されていた文化、パターン、倫理の呪縛から解き放たれ、みずからをより自由にする。新たな文化や倫理が生まれる。その蓄積が人類の進化をもたらす
 
と著者は述べています。

 ここでも、聴衆の前でデモンストレーションでロジャーズの深い傾聴で内面における社会的な束縛(定型的思考)から解放され、より自由になり、もっと自分らしくなっていく変化を眼前でみせた。深い傾聴で内側の深いところに、何か、語られたがっているもの、まだ言葉にならないけれども語られたがっている「暗黙の何か」があることに気づいて変化をしていく。その言葉は、、既存の言葉に頼ってはダメで、新しいターム(意味や使い方)をつくることが必要になる。その変化が、固定化されていた文化、パターン、倫理の呪縛から解き放たれ、みずからをより自由になり、新たな文化や倫理が生まれる。その蓄積が人類の進化をもたらす。と述べている。
 私も既存概念の固定化してものを一旦、置いて、自分の中の自分と対話することで、あらたな、閃きや考えが生まれることがある。セルフ傾聴です。セルフ傾聴では、既存概念の固定化に執着しないことです。そうすると、新たなモノが生まれていきます。
 人類の進化には、深い傾聴が必要だと思います。





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Last updated  2024.05.23 12:36:35
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