カテゴリ:接着剤の話題
![]() 着ぐるみ製作では大量にGボンドを使います。そのためいつも缶入りで買うのですが、いつも残り1/4位のところで残ってしまい、しかもその使い残しがいつの間にか固くなっていることがあります。 缶の口の部分や蓋の内側にちょっとでもカス付いていると蓋を「パチッ!」と閉めていても溶剤が蒸発してしまうんですねぇ。 しかし、固まりかけたものを再び溶剤で溶かして復活させられないかといろいろ試しているうちに使えそうな方法が見つかったので報告します。 固まりかけたボンドはコニシのG10Zで、わりばしをやっと突き立てられるぐらいの固さです。粘性を失いかけているので既に接着能力はありません。ボンドの表面に割り箸やドライバーで(缶底を突き破らないように)穴をあけアセトンを注ぎ蓋をして全体に染み渡るまで待ちます。 アセトンだけでもボンドを十分に柔らかくする事ができ、流動性も戻るのですが、残念ながら粘着力が復活しません。 そこでもう1種類の溶剤を加えます。アサヒペンのラッカーうすめ液Sを適量注ぎ、缶ごとシェイクして全体に良く混ぜ合わせると見事に粘性が復活します。 注意点 現在ほとんどの接着剤やペイントうすめ液などの溶剤には指定成分以外の表示がありません。そのためどの接着剤と溶剤が使えるかと言う保証は全くありません。成分表示がないものはその成分がロットによって変更される事もありますので御注意下さい。 溶剤の効果を確認する方法 塗料ざらに固まりかけた接着剤を入れ、うすめ液等の溶剤を注ぎ溶け出すかどうか、指でさわって粘着するかを確認します。 有機溶剤は毒性のあるものもありますから使用する際は十分換気してください。また、薬品アレルギーのある方は生命に関わる場合もありますので御注意下さい。アセトンやラッカーシンナーなどは揮発性、引火性が高いので静電気、火の元には十分注意して使用して下さい。この実験は自己責任において行って下さい。 最後に 缶底の接着剤を復活させるためにわざわざ溶剤を買う事は無意味なのでやめましょう。隣の棚にある接着剤を買いましょうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.12.02 10:08:13
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