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カテゴリ:株式投資
企業評価格付の情報サービス提供企業で、
格付け情報配信や与信管理パッケージの開発などを手がけています。 http://www.ox-info.com/ 取引先管理の分野において、独自の分析ロジックで○×を付けます。 2003年1月にヘラクレスに上場しており9月決算です。 私は船井幸雄氏の書籍で、この企業評価の精度が優れているという 紹介がされており、それでこの企業を知っていましたが、 昨年(だったと思う)東京IPOのセミナーに参加した時、 連結子会社の日本証券新聞社が発行した「格付速報」を貰い、 こういったこともやっているんだ~と、興味を持っていました。 連結子会社には、他にも2月に中国進出で上海兆虹社、 4月にニューテクノロジーを完全子会社化しています。 そんなオックス情報ですが、ちょっと? いや、 かなり複雑な状態になっています。 昨年、転換社債の発行を2回と第三者割当増資をしています。 転換社債は15億円と20億円で、合計で発行済株式総数の約30%になる規模です。 そのために、株価は昨年半ばからダラダラと下降が続いていました。 しかし株価は下げていたもののの、業績は順調のようでした。 そこへ今年5月24日に大幅な利益下降修正を発表しました。 内容は「自社利用ソフトウェアの一部と連結ののれん代を一括償却する」 という、キャッシュを伴わない会計上の損失計上で、 のちの償却費負担を軽減し収益体質の改善を狙ったものでした。 ただこれは経営判断ではなく、監査法人が研究開発用ソフトや データ資産を資産として見なさず、仕方なしに行うものでした。 そして通期連結ベースで約8億円の損失を計上し赤字転落の予想へ。 しかし連結子会社が増えたこともあり、 売上高予想は12%の上方修正を行いました。 そして5月27日の中間決算発表。 売上高は主力ソフト「アラームシリーズ国内版」の売り上げが順調に伸び、 連結子会社が業績寄与したこともあり、前年同期比2.8倍に伸びましたが、 上記の定率償却してきた費用を一括償却したため、 販管費と特別損失が増え、中期純利益は7億7千万の赤字となりました。 転換社債の転換は進んでいるようで、中間決算短信には、 2回目の20億の分について、4月に14億円分の新株予約権行使が行われた、 と記載されています。 第三者割当増資を引き受けたリーマンブラザーズアジアキャピタルカンパニー などの、5%ルール報告では、 2005年4月26日 18,158株 13.40% → 10.68% 2005年5月09日 16,100株 10.68% → 9.48% となっており、徐々に売っていたのが分かります。 <単体の無形固定資産> 前期中間: ソフトウェア:541,885千円 前期末 : ソフトウェア:616,092千円 ソフトウェア仮勘定:70,349千円 今期中間: ソフトウェア:346,495千円 <連結の無形固定資産> 前期中間: ソフトウェア:542,195千円 その他: 28,064千円 前期末 : ソフトウェア:678,562千円 その他:306,482千円 今期中間: ソフトウェア:443,937千円 その他:102,059千円 <連結の減価償却> 前期中間: 減価償却費: 69,988千円 連結調整勘定償却: 0千円 前期末 : 減価償却費:168,370千円 連結調整勘定償却: 17,263千円 今期中間: 減価償却費:135,363千円 連結調整勘定償却:140,003千円 いまの株価は102,000円。足元急上昇しています。 PERは赤字予想なので分かりません。 (下降修正前の予想EPS:2248.31円で見るとPER:45.4倍ですが、 MSCBの転換が進んでEPSがどれだけ希薄化したかが正確に分かりません) 業績というより、需給で押し下げられているようなので、 世界展開など期待通り成長できれば、今は買い時かも知れません。 チャート的には底を打ったようにも見えますが、 Yahoo掲示板も盛り上がっており、まだ一波乱ありそうな感じもします。 (テクニカルはよく分かりません) 私はわざわざこんな難しい銘柄を売買しませんが、 いろいろ勉強にはなります。 全然関係ありませんが、こんなHPがありました。 ◆ 京都・滋賀 株式公開企業 ◆ フェイスやアイフルは京都、三東工業社って滋賀の企業だったんですね。 知らなかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005/06/03 07:16:06 PM
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