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2005/07/11
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カテゴリ:株式投資
年初に目標を立てる際、自分の状況を勘案して、
例えば「+20%」を投資収益目標に設定したとします。
そして投資活動を始めます。

しかし途中で、他の投資家の人達が+50%のペースで運用中、
というのを知り、自分も負けてられないと奮起して、
結果として、+100%を達成しました。

年初目標+20%に対し、結果は+100%と、
目標を大きく上回りました。

これは成功でしょうか?

答えは「奮起の仕方」次第です。

何を、どう、奮起したのでしょうか?

例えば、現物取引しかしないつもりだったのに信用取引を始めた。
または、レバレッジ比率を上げた。
例えば、投資資金を余裕資金の300万円としていたのに、
貯蓄資金から200万円を追加した。

こういう奮起をしていたとしたら、どうでしょうか?

「結果良ければ全て良し」という考え方があります。
プロセスはともかく、ゴールがよければいいじゃないか、と。

こういう投資家は、遅かれ早かれ姿を消していきます。
なぜなら成長できないからです。
自分の投資行動と結果から、
次へ生かすためにフィードバックできないからです。

ある目標に向かって、ある環境下で、ある手法でアプローチした結果、
この結果に着地した。
こういった情報から次へのフィードバックを行い、
自分の投資スキルをレベルアップさせていきます。

しかし目標を正しく認識していなければ、
ある結果が出たところで、次へ活かせません。

最初の「+20%」の目標はどこへいったのでしょうか?

なぜ最初に「+100%」ではなく、
「+20%」という目標を立てたのでしょうか?

「+20%」
それは「自分の状況を勘案して」立てた目標であったはずです。

負ってはいけない、過剰なリスクを引き受けたのではないでしょうか?

自分は自分、他の投資家の人達とは、置かれている状況も環境も違います。

目標とは、高くあるべきだし、
それを達成するために、あらゆる知恵を出すものです。

他の投資家の人達から、アイデアを貰うのはいいんです。
そして、投資パフォーマンスを競い合い、刺激を受けるのもいいんです。
でも、競い合うのは、他者のパフォーマンスではなく、
あくまで「自分の目標」であるべきです。

いろんなアイデアを頂き、この程度なら自分でもリスクを負えるし、
リターンを上げれるというものがあれば、
その時に自分の目標を上方修正すればいいんです。

こういうことを考えずに、ただパフォーマンスだけを追求すると、
落とし穴に落ちた時、対処できません。

一体自分が何をやっているのか、
それが「分かっているつもり」になっている状態に陥ることは危険です。
後で冷静になって振り返ると、なぜ?という状態。

他者や相場に振り回されることのないように、
強い自分を持つ必要があると思います。

グリーンブラット投資法より(多分・・・)
『いくらでも大きなリスクを取るから、
 できるだけ大きな報酬が欲しいと望んだりするだろうか。
 そんなことなら、だれでもできる。
 大きな報酬が欲しいのは、人のしない自分だけの仕事をするからだ。
 特別な投資機会を探し分析できる数少ない人には、
 リスクに見合った適当な分け前が、
 どのくらいであるべきかよく知っている。
 しかし、人の目にはっきり見えない隠された投資機会のすべてが
 素晴らしいとは限らない。
 報酬がリスクを間違いなくはるかに上回っている状況に
 「賭ける」のが正しいのである。
 当然だれでも、勝ち目の大きいほうのチャンスに投資したがるだろう。
 そのような特殊な機会は存在するのだが、
 それを知らないので、そうすることができない人がほとんどだ。
 自分の足で行った調査や分析に対する報酬とは、
 公平とは言えないほど大きな経済的利益を提供してくれる
 投資の機会を得られることだ。
 大儲けはけっして大きなリスクを取った結果ではない。
 それは自分でしかできないことを行ったことへの当然の報酬なのだ。』



昼休みに信越化学が1Qの決算発表を出していました。
原料価格高止まりの事業環境の中、
全てのセグメントで増収増益、相変わらず順調です。
今年もまた、中間決算時に通期業績見通しの上方修正をするのでしょうか。
(昨年は10%以上の上方修正)

引け後には、アセットMが1Q決算発表と上方修正を発表。
ついでに110億円の転換社債の発行も発表。
こちらも好調そのもので、想定の範囲内ってやつでしょうか。







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最終更新日  2005/07/11 07:50:09 PM
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