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カテゴリ:不動産投資
エンジュクさんの「割安・成長株投資研究会」の掲示板に、
http://blog.livedoor.jp/unicapi_com/ についての質問がありました。 この不動産関連の人気銘柄Aは、 いまテレビCMで不動産オークションを宣伝していると思います。 確かに個人投資家に人気の銘柄のようで、 あちこちのサイトでよく名前を見かけます。 私は以前、東京IPOで社長の話を聞いたことがありますが、 話(プレゼン)は上手いな、という印象が残っています。 3年程前、不動産投資セミナーによく行っていた頃、 ネットオークションの話もありました。 実際、セミナーに参加されている方の中にも、 ネットオークションで、札幌の中古マンションとアパートを購入した、 という投資家もいました。 その方は、物件も見ず、ネット上の情報だけで購入したそうです。 そして「大丈夫でしょうか?」と質問していました。 買った後でそのようなことを聞いてどうするつもりなのだろう? と思った記憶があります。 ネットを活用するというのは便利でもあるし、 売買の多様性を持たせるのは悪いことではありません。 しかし、物件を実際に見ずに、資料だけで購入する、というのは、 企業買収で、その事業について熟知していないにも関らず、 対象の企業やその事業環境を表面上だけ調べて、 その経営者や従業員から話も聞かずに買収するようなものです。 ネットオークションでも、物件を見に行くことはできますが、 果たしてどの程度の投資家がそうしているでしょうか。 素人投資家ほど、その割合が低いのかもしれません。 その投資家の勉強不足や怠慢で、損失を被るのは仕方が無いとしても、 そこに住んでいる一般の住民を不安にさせたり、 必要な修繕などが適切に行われなかったりするのは、 許されることではありません。 不動産投資は、株式投資と違って「経営」という要素が大きいものです。 所有者の裁量が大きいため、如何様にもできます。 不動産投資は”不労所得”などと呼ばれるように、 従業はほとんどありません。 しかし、従業しなくていいことと、 経営しなくていいことは同じではありません。 安易にモノを買う感覚で、収益不動産を買うべきではありませんし、 オークション・仲介企業も一工夫をしてほしいと思います。 また、実際のところ、競売もそうですが、 オークション形式になると、価格がつり上がって、 高い買い物になることが多いものです。 不動産投資ファンドなどでも、物件の取得競争が激化していますが、 入札案件ではとんでもない高値で落札されるケースも出てきています。 そのため最終的には、人脈を活かした「相対取引」によって、 適正価格で調達できるところが勝ち残っていきます。 そして出口に、オークション形式を活用するのが賢い?やり方です。 または実需にぶつけるか。 (今はREITなど公衆便所?状態の出口があるので、 あまり差は出ていないようですが) 不動産は一物多価です。 評価方法や用途によって四価にも五価にもなります。 このような基本的なことを理解したうえで、 ネットオークションもうまく活用してもらいたいです。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006/03/28 11:11:07 PM
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