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テーマ:ミステリはお好き?(1456)
カテゴリ:Mystery
新作オペラ「オルレアンの聖女」の主演に抜擢されたソプラノ歌手天羽七音美は、芸術監督ジャン・ロランに招かれカンヌへ赴く。彼の地で七音美は、オペラの原作者レジーヌ・ブラパンに紹介される。
レジーヌを取り巻くのは、大女優カトリーヌ・ドヴィリエ、ドイツ人テノール歌手カールクロイツ、芸術監督ジャン・ロランそして、養女のイネスとアリアーヌの二人。 皆とよしみを通じ、孤島でのヴァカンスを過ごすことになった七音美だったが、不気味な脅迫状がレジーヌのもとに届く。 レジーヌたちを護衛するためパリ警視庁のジャン・ブノワ警視とエミール・クレール警部補が同行したにも関わらず、イネスが転落死し、その遺体には鋏が突き立てられていた。 さらにアリアーヌまでが残虐な方法で焼き殺される。 ブノワとクレールが追っていたパリの地下街で娼婦が毛髪を鋏で刈り取られ殺害された事件と、イネスたちの死は関連が有るのだろうか。 -------------------- ジャンヌ・ダルク伝説と猟奇殺人、オペラと孤島の犯罪、鉄仮面とか魔女狩りと私の嗜好をくすぐる題材やガジェットっが満を持してと、それなりに期待していたわりには..... 全編読み終えて、前評判ばかり高く、宣伝文が独り歩きした舞台を観てがっかりしたときの印象に近いもだった。 登場人物のモデルは誰それ、監督は多分あの人、レジーヌはLの女流作家の:をした::::::に違いない、などと蘊蓄や妄想は楽しめたけれど。 ジャン・ギャバン似のブノワ警視と数学的に事件を推理しようとするクレール警部はキャラが立っていて結構なのだが、この相棒があまり活躍しないのでは役者の無駄遣いだろう。 登場人物が少ないため、犯人はわかり易く、その代わりと言わぬばかり意外かつ、ある時代に特有の動機を設定してはいる。それもなんだかとってつけたように深刻な問題意識を狙ったようで、素直に感心できない。 何よりも、更衣室から消えた花嫁の都市伝説のモチーフは、思わせ振りをした挙げ句、 都市伝説はやはりデタラメでした♪ で一件落着とは、呆れるばかりである。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.07.04 23:34:39
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