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サブプライムローンをきっかけに、アメリカのドルが急落している。
経済学者たちが指摘しているように、これはアメリカの長期凋落傾向のはじまりなのだと思う。 アメリカには巨大な軍事力があるので、そうすぐに数年で没落していくわけではないだろうが、経済が上下しながらも、ゆっくりと下降していくのだろう。 世界の歴史を見れば、世界の中心は、エジプトであったり、ローマであったり、モンゴルであったり、スペイン、ポルトガルであったりとさまざまだが、どんな大国でも、永遠に繁栄していくということはない。 巨大化して軍事大国になったあとは、軍事費が内政を圧迫しはじめる。 豊かになった国民は、さまざまな問題をかかえさせながらも、ゆっくりと滅びていく。 そして、 そのあとに控える、若く、勤勉で、勢いのあるものたちが、ゆっくりと頭角を現しはじめる。 かつて、産業革命で世界の王者だったイギリスの時代、 アメリカはネイテイブアメリカンと カウボーイや開拓民であふれた田舎者の国だったはずだ。 それが、世界大戦を経ながら、巨大国家に変貌していく。 衰退していくアメリカの次は、やはり、中国を中心としたアジアの時代がやってくるのだろう。 中国の毒入り餃子が、問題になっているが、日本もかつては水俣病やイタイタイ病など、公害が社会問題になっていた。 排気ガスの大気汚染なども、昭和30年、40年の高度成長に起こったことと同じ現象が、今の中国で起こっているだけなのだと思う。 オリンピック、万博、それらと日本の高度成長を、見ている人間からすれば、これから、中国で起こることは、かつて日本で起きたことと同じだと感じているはずだ。 次々起こる問題を、騒がれながらも、中国の経済発展は、加速されていくのだろう。 日本の高度成長期、日本企業の成長株を買っていた人は、皆、富を得ている。 中国株は、バブルと言われているが、日本の高度成長の時に比べれば、まだ、端緒にしかすぎない。 これから、中国人がマイホームを持ちはじめるだろうから、長いスパンで見れば、中国の株は、一時的に下がることはあっても、上昇していくのだろう。 そして、中国につづき、爆発的な経済発展するのはベトナムではないかと思っている。 昔、もう20年以上まえのことだが、私は難民キャンプに活動していたことがある。 このとき、難民キャンプには、 カンボジア、ラオス、ベトナム、そして、メオ族など小数民族たちが溢れかえっていた。 内乱や、戦争で非難してきた難民たちだったが、その中でも、ベトナム人は別格に頭が良かった。 子供たちは、遊ばせていても、民族が違うと、手も握らなかった。 子供たちのあいだでも、ベトナム人の子たちには、優秀さがわかっているような感じだった。 これなら、ベトナム戦争でも、アメリカに勝利したというのがわかったのだ。 ベトナム人は、日本人に気質がよく似ていた。 勤勉で、教育熱心な国民だった。 シンガポールの元首相リークワンユーも、かつて『回想録』の中で、アメリカやフランスに渡ったベトナム人の多くが短期間で成功を収めていることを、「恐ろしいほどの能力」と評していた。 そして、「ベトナムが大きな飛躍を遂げることに、私は、何の疑問も抱いていない」とも書いている。 その勤勉な国民の人口構成は、戦争が起こったため、綺麗なピラミッドの形をしている。 20代、30代が人口の6割以上を占める若い国家なのだ。 そのうえ、大乗仏教で、儒教の国であるので、工業化には、すごく、適した民族の性格をしている。 中国の発展は、内陸部に入ることよりも、輸送コストの関係からも、海沿いに広がっている。 中国に陸続きのベトナムは地政学的にも、すごく有利なのだ。 今の中国の人件費は、1ヶ月3万円ぐらいになっているが、ベトナムは、まだ、中国の6分の1の6千円ぐらいなのだ。 中国、ベトナム、そして日本。 まちがいなく、時代は、アジアに移りはじめている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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