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テーマ:在宅介護(1573)
カテゴリ:介護する人は孤独です
ブログを辞める、と宣言してから20日余りが経ちました。
この間主人の介護は終わったわけではなく、相変わらず続いておりました。 以前ほど深夜に頻繁に起こされなくなってきたのですが、それでも主人の調子は時により、訳のわからないことを言ったり、理解できない行動があったりと、相変わらず良い状態ばかりではありません。 その都度、一生懸命何をして欲しいのか、何度も聞き返したり、どうして欲しいの?と聞きただしたりと、私の努力は続いておりました。調子のよい日は一緒にテレビを見たり、話も出来る日もあり、おやつも食べる事が出来たりとうれしい時間も合間には有りながらの日々です。 でもやはりあまり訳の分からない拒否的な状況になると(何の前触れもなく突然全ての事を嫌がる行動が始まるのです)私は思わず主人の手や顔を噛んでしまうという、してはならない行動をしてしまいました。 ストレスが溜まっている結果です。夕べは昼間とても機嫌よくしっかりしていて、一緒にテレビを見たりして過ごしました。ニュースも気になるようで遅い時間の最後のニュースを見たがり、私が先に寝て、主人は一人で起きていました。 私は横になって本を読みながら寝るのが楽しみなのですが、主人も寝室へ来て寝たいと言いながら布団に入りました。昨晩は2時間おきにトイレに起き、私も2時間おきにトイレに起きるのですが、主人と1時間ずれてしまっていたので、結果的に私は1時間おきに起きていたことになります。 3時半過ぎにトイレに主人を連れて行き、パット交換が必要だったので座って待ってもらっている間にパットを取りにトイレを出て戻ると、主人はズボンを下げたまま歩き出していました。 「どうして座って居てくれないの?」と私。主人は歩き出そうとしてバランスを失って転んでしまいました。私は無性にイライラしてしまい、「どうしてお母さんの言うことが聞けないのよ」と言って転んだ主人をそこにほったらかして、一人で又寝てしまいました。 真冬の寒さがなくなってきていることも手伝って、してしまったことでした。寒い時期ならそんなことは出来ません。主人はしばらく転んだまま唸っていました。そしてはいずりながら部屋のドアをこんこんたたき始めました。 私は仕方なく起きて主人を起こして(一人で抱き上げることは出来ませんので、主人には4つんばいになってもらい、膝を立ててもらってから、上半身を私が引き上げて)やっと布団の所まで歩いてもらって又寝る事が出来ました。 自分ながら一人では起きる事も出来ない主人をほったらかして、一方ではもしかして一人で起きられるようになって欲しいという願望もありましたが現実は無理でしたが、どうにか朝まで少し寝てくれました。 今日は訪問看護師さんがお昼に来てくれる日でしたが、前のお宅で手間取って30分近く遅く見えました。そのお宅は70過ぎのお母さんが40代の娘さんを介護しているとの事でした。病気はALS;筋萎縮性側索硬化症(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう)。指の先以外は全く動かない病気。 娘さんは結婚してお子さんも2人いらっしゃるとの事。かろうじて動く指で子供たちとメールのやり取りはしているとの事。70代のお母さんと実の娘さんなので、すさまじい戦いが繰り広げられているとの事。ほとんどお母さんはまともに寝る事が出来ない日々だとの事。施設も介護が大変過ぎて受け入れてもらえないとの事。 私は昨晩の自分の行動を恥じました。甘えている自分を心から反省しました。このALSの方は県内だけでも何万人と居る。全国、そして世界ともなるとすごい数の人がかかっているという事だ。 介護はそれぞれの大変さは違うけれど、もっともっと苦しんでいる方が沢山おられることを知らなければいけないと思った今日でした。
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最終更新日
2013/04/24 07:28:49 PM
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