とある記事を読んでいたところ、
谷崎潤一郎の『卍』という作品を目にしました。
（辞書好きな筆者が辞書の引用文について
あれこれ解説するような記事でした）
卍【電子書籍】[ 谷崎潤一郎 ]
卍【電子書籍】[ 谷崎潤一郎 ]
なんだこのあやしげなイラストは！(^^)
谷崎潤一郎といえば、名前はもちろん有名ですが
６月の入院中にようやく『痴人の愛』を
読んだくらいで、ほとんど作品を知りません。
『卍』はとりあえずWikipediaで検索。
女性同士の恋愛を巡る内容のようです。
この時代にそういう内容の本があったとは知らず
興味が出てきたところで青空文庫を発見。
読んでみることにしました。
※青空文庫
…著作権の切れた作品をネット上で読めます。
横書きなので縦書きを読むのとはまた違うかも。
…青空文庫のせいか私のスマホのせいか、
文字の大きさと行間の隙間が合わない上に
内容のほぼすべてが主人公園子の独白のため
口語の大阪弁で改行も少なく読みにくいです…
余白や行間で読めなくなるのはよくあります。
商家の娘園子は弁護士の夫孝太郎とは肌が合わず。
芸術学校で校長に嫌がらせをされるが
その理由が光子と同性愛の関係にあるという噂。
そのときはただ好感があるくらいの気持ちだったのに
噂のせいで逆にのめり込むことに。
光子の婚約者だという綿貫が園子に接触、
光子との距離をとろうとする園子。
園子と光子の関係を認める代わりに
綿貫と光子との結婚を許し、
どちらかが光子を独占することを禁じるという
誓約文に署名させられるがこれは綿貫の罠。
綿貫は美青年ではあるが性的に不能、
光子が妊娠しているというのも嘘。
綿貫が孝太郎に誓約文を見せて事態が発覚、
光子との仲を裂こうとするため
死なない程度の睡眠薬を飲んで狂言自殺を図るも
朦朧とする園子の横で回復の早かった光子が
なぜか孝太郎と関係をもってしまい三角関係に。
弁護士の孝太郎が綿貫の脅迫をかわしたため
暴露される心配はなくなったが
側にいながら事態を止められなかったとして
アリバイ工作に何度も寄与した
光子の家の使用人、梅が解雇される。
光子は園子と孝太郎に毎晩睡眠薬を飲ませ
自分だけが翌朝目覚めず、
残った方が光子を独占するのではないかと
疑心暗鬼になり、２人が衰弱していく中
光子だけが溌剌と輝き、それにまた魅せられる。
梅が新聞社に誓約文や恋文を提供したため
新聞に大きく取り上げられてしまう。
３人で薬を飲んで心中を図るも、
園子だけが生き残ってしまう。
それでも光子が恋しい園子。
文が読みにくいので読み間違えていなければ
内容はこんな感じです。
一言で言えば光子が悪女。魔性の女。笑
谷崎はこういう女性が理想らしいです。ナオミも。
孝太郎みたいな堅物までも虜にしてしまう、と
いうレビューを見かけましたが、
堅物だからこそ引っかかるのでは…
それまで園子しか女性を知らず、相性が合わず
初めて知った快楽にのめり込むのは必然では。
途中までは光子も園子を純粋に想っていると
思っていましたが、綿貫が登場して以降
信用できませんでした(^_^;)
自分の魅力を熟知しており、
それを信奉してくれる存在なら誰でもいいのでは。
ある程度の条件はありそうですが…
綿貫も綿貫で…
最初こそ光子の信奉者かと思いきや
相当な遊び人、なのに不能という…
この時代にそれは結婚できないやつ…
「ステッキさん」と影で言われています。意味深。
狂言自殺をする辺り。
園子が心配で仕事中も何度も電話をかけてきます。
今のようにスマホがあるわけではない時代、
まだ交換手がいたのかはわかりませんが
絶対に面倒です。
仕事の妨げになるよね… と
遊んで暮らせばいい立場の園子の
夫への気遣いのなさがなんとも言えませんでした。
光子との関係が本気だったからとも言えますが
そもそも人妻だし…
まだ図書館で借りた本を読めていないのに
なぜ私は違うことをしてしまうのか…
定期テスト前に英検の勉強する的な？
掃除したりマンガ読んだりするよりはマシ？笑
あ、献血のこと。
当日の朝に洗顔フォームのふたをしめようとして
指を挟んでしまったのですが、
その部分の皮がむけていたのを忘れていました。
問診の際に伝えたら献血不可になりました。
ガーン… 往復40kmが無駄に…
朝の段階でやめることを検討すべきでした。
献血できなかったのはこれが２回目。
働いていた頃に鉄分が足りなくて不可に。
献血のための健康管理は大事ですね。
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