テーマ:障害児と生きる日常(4431)
カテゴリ:最近のことの日記
わかっていたとはいえ、やっと新生活に慣れてきたタイミングでの連休は、いつものゴールデンウイークでも「6月にしてほしい」と思っているのに、今年の10連休は、自分の仕事でも、息子の作業所通いでも、大変困るものであった。
内閣が長期休暇を作ろうとして改元をここに持ってきたらしいが、天皇家にとっても国民にとっても迷惑な日程だったのでは…。学校なんか、平成31年度と令和元年の表記が入り乱れることになるから、4月1日からだとどれだけ助かっていたことか…。 障がいある息子Sとのこの10日間、いつもより混みそうな観光地には出かけたくないし、かといってずっと家でゴロゴロは10日間はさすがに長い! 例年なら最後にサマーランドに行くくらいでどこにも泊まらなかったのだが…今年はそれではもたない。 そこで、前から「いつかやらなきゃ」と思っていた防災宿泊訓練を1泊、近隣の旅館に1泊…からのサマーランド、後半は家でゆっくりする…という計画を立てた。 大地震で自宅が半壊…余震が続く…避難所に行くべきところだが我が家はそこには行けない…というのを想定して、大型テントを買ってあったのだが、いざという時に息子が「自宅に戻らずに外で生活できるのか」というのを試しておきたかったのだ。 で、その宿泊を自宅駐車場(2台分のスペースで鉄柱と金属の屋根を下の一面セメントで支えている)で行なった。緊急時もバーベキューグリルと七輪は使えるのでお湯等は使えるし、長期保管食料も取り出せるのだが、さすがに今回それを食べるのもなんなので、焼肉バーベキューと合体したイベントとしておこなった。そう、うちの敷地は倒れる建物や木もたくさんあるが、土地は広いのである。 さらに、神社の公衆トイレは近くにあるし、離れの家(工房)のトイレも使えるのだが、緊急時に備えて「簡易トイレ」を息子が使えるようにする目的もあった。これは大小分けたのが良かったのかとてもうまくいった。 緊急避難の時に着の身着のままで逃げられるかどうかはわからないが、この日は「外出」の手順を踏んで、息子はお出かけ(旅行)のつもりで家を出る。写真カードで知らせてあったのであまり混乱せずにまずは大テントの食堂に入りイスに座った。 父はこの日、場所を検討しながら、タープを張り、テントを張り、トイレを設置し、バーベキューの準備をして火を起こして、その炭を七輪にも回し、野菜と肉を焼き、それをテント内に届けて…ハードだった(笑) ちなみに毎年バーベキューはしているが、自分で火起こししたり、火を管理するのは…うーん、20年ぶりくらい(笑) そこから少し離れて、息子が逃げずに同じところにいられるように一番広いテント内にテーブルイスを置いて食堂としたが、緊急時は祖父の寝る場所もいるし、その時はみんなにバーベキューグリルの周りに座ってもらおう…と思った。 母と息子は、テント内で待つグランピングのお客様状態(笑) 懐中電灯やランタンがLED電球になったことも関係あるのか、虫も思ったよりひどくなく(夏の蚊はこうはいかないだろうけれど)、ネットを置いて動物の侵入も一応警戒しつつ、夜9時くらいにはすべて食べて、もうテントで寝ることになった。普通はここから火を囲んでゆっくり飲んで…なのだが、自分しか飲まないし。 さて、息子をどう寝かしつけるか…今回の最大の課題で、寝袋が無理ならテント内で毛布、どうしてもだめなら離れの部屋の中でもいいか…騒いだら自宅に戻るか…と3段階で考えていたが、Sは自分でもテントの中に入ってみたかったのか、エアーマットにつられたのか、自然と横になり、寝袋に入るところをやってみせると真似して自分も入る。 が、そのあとは、楽しくてしょうがないのか、寝る気配は全くないまま、トイレに行ったり、ゲラゲラ笑ったり、テントの素材を撫でまわしたり、ボーンっと蹴っ飛ばしたり、超ご機嫌。 本人が移動してきてもいいようにもう一つのテントで横になっていた母は、その日とてもゆっくりできてそう疲れてないはずなのに(人生初のテント泊だったらしく緊張して眠れないはず?)、早々と寝てしまい、時々寝言やらなんやら聞こえてきて、テント生活何の問題なし…らしい。 息子と添い寝していてもどうせ寝ないので、父は外で片づけを開始。自分ちの外なのに、遠くから鵺(ぬえ)の金属的な声が聞こえてきたり、その他、フクロウやら謎の鳥の声が聞こえて、森の中の面持ち…。 夜の怖さ…うちは霊的なものよりも獣そのものが怖い場所だった…と思っているうちに息子も12時過ぎに静かになって寝息を立てていた。 その後、横になったが、テント初めて…ではない自分だけがなぜか寝付けず…。春先だし、蛇が出たらどうしようとかいろいろ考えたが、Facebookに珍しく生投稿やタイムリーな返信などしているうちに、さすがに体が疲れていたのか1時間くらいしたら寝られた。 そして、朝の太陽で目を覚ました自分…「ここはどこだ?」と5秒くらい戸惑ったがもう寝ていられずに起床。離れの家にトイレに行った後、そのまま一人で片づけを開始。 すべての道具を、離れのバーベキュー倉庫と駐車場にセットできるようにした(準備が大変だったので早速改善)。人が寝ているテント以外がすべて片付けられ、まわりでガタガタ音がしても光が入ってもそのまま寝ていられる二人のタフさには脱帽である…。 息子がトイレに起きたついでに、母にもテントを退場いただき(笑)自宅に二人で帰ってもらう。すぐ朝食準備ではなくまた部屋のベッドで寝たのではないかと疑っているが…そこは気にせずに…自分は2時間くらいでバーベキューやテントの後片づけ終了。 中国製のワンタッチテントは準備も片付けも楽だが隙間や布地そのものから寒さが入ってきていた。コールマン製のテントは立てるのもたたむのも手間がかかるが暖かく、「ちょっとここをめくって止めたいな」と思うと必ずそこにそういう部品がついている…というのに感心した。 何はともあれ、一度外で避難訓練ができたことが良かった! いざという時…というのが来ないことが一番だがその際に自分が建物の下敷きになって、避難できなかったとしても、少しは何とかなるだろう…とはならなかった(笑)かもだが、「父を何とか助けよう(生かすと役に立つ)」となったかも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019/06/09 10:18:43 PM
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