失踪者 折原一
紹介文
ノンフィクション作家・高嶺隆一郎は真犯人に直接インタビューする手法をとっていた。埼玉県の久喜市で起きている連続失踪事件を調査するなかで、15年前の同様の事件との関連性が浮かび上がる。月曜日に女が消えること、現場に「ユダ」「ユダの息子」のメモが残されること。犯人はまた「少年A」なのか。
失踪者 文春文庫 / 折原一 【文庫】
飛び飛びで読んだせいか、ちょっと複雑なストーリーのせいか読み始める度いちいちちょっと前の部分を読み返さなきゃならなくて、(ワタシの脳味噌のキャパの問題なんだけれども) ちっめんどうくさいぜ!とちょっといらっとしながらやっと読み終わりました。
犯人が一人称で語っていた、シリーズ物の主人公にも狙えそうなアノ人ってのは意外性がありましたが(続編は無しってことですね)…。
現在犯した犯罪は過去少年Aでありながらその後犯罪を犯すことなく現在の地位を築いたという建設的な人間のすることではありませんねぇ。
お隣の亜美ちゃんに子供を産ませた設定もよくわからない。
サイコの血がここにも…!って感じで使いたかったのかわかりませんが中途半端に他の少年Aと絡んでいます。
少年法を問う、と言ったコンセプトではなくあくまで娯楽ミステリとして一気読みをオススメします。
それにしても少年Aが3人も入り乱れるなんて(しかも2人は立派すぎる社会人)宝クジレベルの確率なんじゃないかしら。