旧：無菌室育ち

風影祭りです！

…と、思ったけど、
「風影」と言うよりは、素の「我愛羅」でしたね。

今週のジャンプ発売日は、
ダンナと子わに弟小五が旅に出て、
ジャンプ争奪戦の競争率が低かったんで、

朝の食卓。

メモ「ジャンプ買ってきて」＆お金

で、子わに兄中二に部活の帰りに買って帰らせ、
んで、珍しくその日のうちに読む予定の漫画は全部読んだんですが。

…我愛羅の涙で考え込んじゃってねぇ。

我愛羅大活躍だったのに、感想を書けなかったんですよ。

私、「サスケは心底どうでもいい派」なんで、
我愛羅が涙を流すのがどうもぴんと来なくて。

ただ、今週のセリフにもあったけど、
サスケって、ナルトとは別の意味で我愛羅の鏡なんですよね。

憎悪に支配された魂。

だから、我愛羅は最初からサスケを殺したかった。
それってつまりは自己破壊の衝動だよな、と、思うんですけど。

木ノ葉崩しが我愛羅にとって、
人生のターニングポイントになったわけで、
人柱力として憎まれうとまれる我愛羅をナルトは「自分と同じ」と感じ、
その上で涙を流したわけです。

それが、我愛羅が変わるきっかけ、
「喜びも悲しみも、他者と共有できる」
と、気づくきっかけになったんだと思うのですが。

だから、今回のシーンは、
ナルトの涙と対なのではないかと思ったわけで。

違うのは、
ナルトの涙は我愛羅に届いたけど、
我愛羅の涙はサスケには届かなかった、
ってことだよなぁ。

それはね、サスケの「弱さ」だと思うのですよ。

サスケは、忍術は強くなってるかもしれないけど、
精神的には、不安定っつーか、脆弱、っつーか、
最初っからもろいよなぁ…

陳舜臣のなんかの本で読んだんだと思うんだけど、
「臥薪嘗胆」の故事、
憎しみを忘れないように、
毎日薪の上に寝たり、苦い肝をなめたりして、復讐を果たす話なんですが、
登場人物の誰だったかなぁ、
「そうでもしなければ忘れてしまう程度の憎しみなんだ」
と、言う場面があったと記憶してるんです。

んー、昔読んだ本だし、実家にあるんで、確認できないんですが…

サスケの、イタチに対する憎しみって、
どーーーーーーーも、そういう憎しみだったように感じてたんですよねぇ。
イタチも、
「足りないからだ。憎しみが。」
って言うシーンがありましたが。

昔の、木ノ葉崩し以前の我愛羅は、

自分を殺そうとする他者を殺すことによって初めて、自分が生きていることを実感できる

という生き方をしてたんですよね。

んー、たださぁ、そこには

他者に受け入れられない自分に対する憎しみ

があるように思ったんだなぁ。

我愛羅の存在を否定してるのは、他ならぬ我愛羅自身。

絶対防御の砂の核の中で、
憎しみだけが行き場を失って渦巻き増幅していく。

その憎しみを他者に向け、
他者の存在を消したところで、
それは、癒されることはないんだよね。

サスケもさぁ、
最初は、兄を憎んだよね。
んで、兄を殺した後、マダラの話を聞いて、
今は、「木ノ葉」を憎んでるよね。
ま、その中心はダンゾウなんだろうけど。

だが。

どんな理由があれ、
兄を殺したのはサスケなんだよ？

木ノ葉に向ける憎しみって、どうもその点から逃げてる気がするんだよなぁ。

もうひとつ。

マダラの言うことは事実なんだろうけど、
事実と違うことを言わなくても、
自分に都合の悪い事は小さく、都合のいい事は大きく言うことによって、
事実というものはねじ曲げることができるわけで。

そもそも、何故、兄・イタチは暁でなければならなかったか。

抜け忍になるのはしょうがないんだが、
元々、木ノ葉上層部の命を受けてるんだから、
暁に入る必然性はないわけよ。

ここで大事なのは、
イタチには、

弟を生かしておきたい

という大きな動機があったと言うこと。

弟・サスケがもろい所があるのは感じてたんだと思うんだよね。

木ノ葉上層部に「うちは一族を根絶やしにする」という意思があり、
その上で弟を生かすにはどうしたらいいか？

弟に強くなってもらわねばならぬ。

だが、木ノ葉の里の中で強くなっていくのは、危険じゃね？

サスケが強くなる過程で里を抜ける、ってのは、考えに入れてたと思うんだよね。
イタチって、相当先を読んでた気がするから。

NARUTOの世界では、今まで抜け忍であるサスケの対処が異常に非常にぬるかったんだけども、
本来、抜け忍というのは忍者の世界では許されないわけで。

では、サスケが木ノ葉に戻る、里に受け入れられるにはどうすればいいか？

木ノ葉の里の「敵」を殺せばいい。
その「敵」は強大でなければならぬ。

だからイタチは暁でなければならなかったのではないか？

要するに、イタチは、

自分を憎むことで弟が強くなること
強くなるために、あるいは、強くあるために、里を抜ける必要があること
自分を倒すことで弟が里に帰る道を開くこと

を、考えてたんじゃないかなーーーーーー？、と、強く思うのですが！

それがわからないサスケは…
自分を見つめることのできないサスケに、
我愛羅の気持ちが届かないのは当然なのかも。

さて、再び我愛羅の涙の件に戻りますが。

我愛羅にとって、サスケは、ナルトとは別の意味で己を写す鏡。
んで、ここが重要なんじゃないかと思うんだけど、

我愛羅って、絶対防御があるから、
他人に触れられたことはなかったんじゃないかと思うんですよね。

その絶対防御を最初に破って我愛羅に傷をつけたのって、
ナルトじゃなくてサスケなんですよ。
中忍試験の試合中に、千鳥で。

そもそも今回、サスケと雷影の戦いに割って入ったのは、
風影としては余計なこと。
雷影のおっちゃんが片腕に続いて片足を失ったって、ほっときゃいいじゃん。
砂の里にかかわってくる問題にはならないと思うんですけど。
それに、暁は砂の里にとっても脅威なんだから、
サスケを倒そうとする方が正しい。

それをあえてサスケをかばう形でかかわるのは、
（我愛羅は、雷影側のことを考えたようには言っているけど）
我愛羅にとって、サスケは「特別」なのだろうと思うわけです。

我愛羅は、風影であると言う立場を曲げて、
サスケに手を差し伸べたんだけど、
サスケには通じなかった。

そのサスケの姿って、

過去と変わらぬ闇の中にいる自分

なんじゃないかなぁ…

我愛羅って、あまり感情を表に出さない、つか、出すのが下手、つか、
それが涙を流すんだから、
そこには、相当深い感情があったのではないか、と、
推察したわけであります。

場面は我愛羅（+α）vsサスケのバトルに移行したんだけど、
我愛羅がサスケに勝つことはありえないんで…
これをどうもっていくのかなぁ？？？
バトルの途中でナルト登場はあるんだろうか？
マダラは逃げたし。



えーと、後は、他の作品の感想をメモ書きで。

私、ジャンプは新しい号が出てやっと、前週の号を読み終えるんです。
ところが、今週、先週の42号がない！

…私が通院する日が古紙回収の日で、
出がけに雑誌の中に「ドラえもん」があって、
そこに置いた犯人はじーちゃんで、
気がついたから事なきを得たんですが、

前の晩に42号は「これはとっとく本」の山の上に置いておいたのに！
それを読んで古紙の雑誌束の上に置いたやつがいるに違いない！

んで、「リリエンタール」と「あねどき」と「保健室」を読みそこないました…

私がぶーぶー言ってたら、
夫・子わにーず「いいよ、リリエンタール、つまらなかったから。」
三人とも読んで、で、三人ともアンチ・リリエンタールなんですよねー。
んで、第一話読んでないんで、今号も読んでないです。

あねどきは、
夫「同級生が宿題やりに来たら女が二人もいるんで、帰った。」
と、前号を簡潔にまとめてくれたんで、しょうがないか、と。
抜けても、まぁ、わかるし。
あれ？もう両思いなの？

保健室は、連載第一回は読んだから、わからないことはない。
今回は、設定説明だなぁ。

「銀魂」、ぬこの話なのに、犬猫好きのダンナがぶーぶー言ってるんですよ。
今号で泣きに入ったのが気に入らないらしい。
夫「泣かせる話なら、マダオの観察日記とかラジオ体操のような話でなければならぬ。」
私が、「銀魂の真骨頂って何だと思う？」って聞いたら、
夫「ギャグ。」

「バクマン。」がああいう展開で、
空知先生の巻末コメントがアレで、
まじで担当（エリート）とうまくいってないのか？
泣きに入るのは担当の意向か？
と、かんぐってしまいました。
ちょっと、人情話に入るのが早かったかなぁ、と。
私は、それでも面白かったと思うんですけどね。

ワンピは、やっとルフィが登場して、
白ひげに、

「おれは知ってんだぞ
お前海賊王になりてェんだろ！！
海賊王になるのはおれだ！！！」

さすがジャンプの看板漫画の主人公！
主人公不在の間に、濃いキャラがたっぷり出たけど、負けてねぇ！


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