テーマ:猫と犬との共同生活(2212)
カテゴリ:パグ大好き。野良も大好き。
猫が嫌いだった。特に野良猫が大嫌いだった。 彼らの醒めた目、その意味は今なら解るけど 昔は人を馬鹿にしている様で、兎に角猫が嫌いだった。 そんな私のもとに、家人が1匹の猫を拾って来た。 当然怒ったし、死にかけの猫で有る。 まして片目がおかしくて、もう満足に泣く事も出来ない子猫である。 当時ユキで手一杯の状態なのに、死にかけの猫の子。 炎天下で生きていたのはそれこそ奇跡に近い。 仕方無く、飼う事にしたが、私は他人行儀な猫だけはどうしても好きになれなかった。 が、しかしこの子は違った。猫嫌いな私に常に引っ付いて離れない。
殆ど目も見えない状態で引き取った影響か、ユキを姉と慕い、又私を父と認識し、それこそ鬱陶しい位、私に引っ付いた。家に帰ると正面から飛びついて来る。 テレビを見てると肩に乗り、晩酌の時は必ず膝の上に居た。 ユキと一緒だった影響か、生涯ニャーッとは泣かなかった。 いつも「ワォーッ、ワォーッ」と変な声で泣いた。 夜、遅く帰って来ても必ず玄関まで来て私に飛びついて来た。そしてそのまま肩に登り、私の耳をチョロチョロ舐める。 目が悪かった関係、良く目測を誤りジャンプに失敗して、テーブルやテレビの上から落ちていた。 又、テレビの上で寝ていてそのまま下に滑り落ちる事も度々有った。 そしたら君は、本当に驚いた顔をして、ほこりだらけで意味も無く怒っていたね。 壮絶な君の最後だったけど、君は本当に頑張った。もう良いよと言っても君は本当に頑張ったね。 それは情けないけど、感動したよ私。君に出会えて本当に良かった。 君が居なければ、きっとポン太は此処に居ないよね。 彼は解ってるかな? 平成19年2月27日、スズは虹の橋を渡りました。いえ、きっと鈍くさいスズちゃんの事ですから、ゴハンもオヤツも取られても、別に怒らない彼女ですから、きっと虹の橋を渡らずに、ぼんやりとその辺の風になって、未だウロウロしているんじゃ無いかな? ここに居れば大好きなマヨネーズが時々貰えるから、きっと離れずに居るんじゃないかな。 未だ、お墓には行けないよね、いや行かせられないね。 ここに居て欲しいから。君がここに居て欲しいから。 あれから3年、君の目の前で1匹のパグと、5匹の猫は何も知らずに寝ています。それで、良いのですが我が家の歴史?今の状況、作った君はどんな想いで彼らを見て居るんだろう。 忘れられない、猫が居ます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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