カテゴリ:ヒルクライムレース
【2016年富士ヒルクライム】前日の過ごし方~ルーティーンは崩しません!!
【2016年富士ヒルクライム】レース当日編 【2016年富士ヒルクライム】装備・体調等編 からの続きです!! 富士ヒルクライムネタでは最終回となる(たぶん・・・)今回は、レース中の模様について記録したいと思います。 ただ、若干記憶が曖昧なところも多々ありますので・・・まぁだいたいこんな感じで、こんな事を思って走っていたと言う感じです。 スタート前までの時間は仲間と過ごす事により緊張する事無く、リラックスした状態でスタートをむかえる事が出来ました。 今回同じ第3ウェーブでスタートする雑兵の仲間は7名でした。 スタートが近づくとやはり緊張が高まります。 しかし隣にいてくれたr6さんと話をしていると随分気持ちも落ち着いてきます。 そしてスタート。 ロラ男さんはかなり前の方に、隊長とイナバさんは3~4人を挟んで前にいます。 パレード区間では様子を見ながら少しずつ隊長に近づきなんとか合流できました。 まず、今回非常に役立ったのが、いやこれ無しではシルバー獲得は無理だったであろう物があります。 イナバさんが昨年走ったタイムから算出してくれた75分切りの区間タイムです。 そして「と~る」さんから授かった「おっぱい」のお守り。 僕の場合箱根HCでもそうでしたが、これまで区間での目標タイムと言うのは決めずに走る様にしていました。 こちらが過去に使っていた表です。 1km毎の標高差だけを表にしていました。 これにより何処で緩斜面が来るかが分かり、自分のペースを守りやすかったんですね。 そして少し逃げている部分もあった様に思います。 しかし今回は少し今までとは気持ちが違いました。 「絶対にシルバーをとってやる!!」と言う思いが強かったのです。 今までの僕は「全力を出した結果がシルバーだったら嬉しいな」と言う気持ちでした。 確かにその基本スタンスは変わりません。 でも今回だけはちょっと違う。 それにはやはりある程度の区間タイムの指標があった方が良いと思い始めました。 そんな事を考えている時にイナバさんがご自身のタイムから導き出した目標タイムをTwitterで教えてくれました。 ムムム・・・これは是非参考にさせて頂こう・・・ と言う経緯で標高差と区間目標タイムを含めた表が出来ました。 ただ・・・このタイムが今の自分にとってどれぐらいのペースなのか・・・ そればかりは走ってみないと分かりません。 ですので、まずは初めの2kmは意地でも皆についていって、その後の事はそれから考えようと言う感じに思っていました。 そしていよいよ計測開始地点を通過します。 イナバさんから「いくよぉ~!!」と大きな掛け声が!!! (言葉は違ったかも・・・?) 僕はその大きな声に何だろう・・・ 「ジィ~ン」きたんです。 普段とても落ち着いていてあまり感情を前面に出さないイナバさんがあげた掛け声いや心の叫び。 この富士ヒルクライムにかける強い思いが伝わってきました。 おもわず僕も「いくぞぉ~!!」と大声を上げていました。 それを聞いた隊長・・・「うるせぇ~!!」とww 思わず笑ってしまいかなりリラックス出来ましたw まずは肝心な序盤2kmです。 イナバさんの引きでペースを刻みます。 あ、まず結果のラップを貼っちゃいますね。 ※Pioneer:SGY-PM910H2+SGX-CA500 まぁ見事な右肩下がり・・・w これだと分かりにくいですね・・・ こちらの方が良いでしょうか。 イナバさんの目標タイムと実際のタイムを比較してみました。 これを見ながら話を進めます。 序盤の2kmはやはり集団の雰囲気もありやや上げ気味になるのが常です。 今回も序盤2kmで250wとやや高めではありますが、イナバさんの絶妙な引きで上げすぎでは無い良いさじ加減で。 この時点でこのペースが維持出来れば付いて行けるかもしれない。 でも中盤以降に垂れるのは目に見えています。 2kmを越えると少し集団のペースも落ち着き始めます。 3~4km区間は240w程度までパワーが落ちていますが、これが維持出来れば十分シルバーは狙えそうです。 4km地点での貯金は20秒。 まだ脚には余裕があり今のところは問題無さそう。 4kmを過ぎると勾配が緩やかになってきます。 僕の走り方的に緩斜面で稼いで、勾配のある区間では無理をしないと言うタイプです。 少し迷いましたがここで先頭に出ました。 なるべくワット数を維持を心がけ240wを淡々と踏んで行く感じです。 後方をあまり確認出来ないので曖昧ですが。 この時点でしばらくShinkさんと二人になった様です。 ここからしばらくは僕が先頭になり得意の「仕切り」でペースを作りますw 勾配表を見ながら「後少しで緩くなるから少し上げて行きます!!」「ここは抑えます!!」的な感じですねww しばらくするとイグチさんも合流してしばらくは3人で走る事になりました。 しかしShinkさんイグチさんと言えば明らかに僕より格上です。 ここは無理をして付いて行こうとは思わずマイペースを心がけます。 2km毎に目標タイムとの差をチェックし、10km地点で1分程の貯金が出来ました。 これは行けるかもしれない・・・でもまだまだ先は長い・・・ 希望と不安が入り乱れます。 でもまだ脚は回っています。 行ける!!絶対行ける!!と自分を鼓舞していました。 そして折り返しの12km地点でのタイムが・・・ 38:21!! 1分10秒の貯金です。 そして昨年の同地点通過よりも40秒早いタイムでした。 行ける・・・かも・・・ しかしこの辺りから徐々に垂れ始めます。 でもそれはある程度想定の範囲内です。 ちょっとどのタイミングだったかは忘れましたがShinkさんに「ちょっとキツくなってきたので後は行けるところで行ってください」と伝えました。 Shinkさん「ペース維持します!!ついてきてください!!」 むおお・・・又ジィ~ンと来ましたよ!! そこからShinkさんとイグチさんに先行してもらい、その後に数人が付き、その最後尾に僕がなんとか追いすがる状態になりました。 しかしそれも長くは続きませんでした。 確かスプリント区間の前ぐらからだったと思いますが、脚が攣りそうになり始めました。 何処が攣りそうだったの何故か忘れました・・・ でも最近は攣りそうになってから何とか凌ぐ術を多少身に付けて来た部分があります。 とにかく急なパワーの上下はせず、勾配が変わってもジンワリ対応する様に心がけます。 徐々にShinkさんとイグチさんが離れて行くのが分かりました。 貯金はこの時点で1分丁度ぐらいだったはずです。 このまま完全に攣って大垂れしたら・・・ でも諦める訳には行きません。 平坦区間までもそんなに距離は無いはずです。 この写真がどこなのか定かではありませんが恐らくそんな状態の時ではないかと思います。 その後も攣りをかわしながら距離を縮めて行きます。 パワーもなんとか220~230wを維持するのがやっとと言う感じになっていました。 そしてそんな状態のまま平坦区間に入りました。 周りも皆いっぱいいっぱいと言う感じでペースが合う人はいませんでした。 でもここまで来れば残りはわずかです。 ジンワリとペダルに力をこめて行きます。 最後に登り返しがあるのは分かっていますが、それがどの程度なのかがもう一つ曖昧です。 1個めのトンネルを越えます。 脚はなんとか回っています。 まだ時間には余裕があった様に思います。 行けるのか・・・?本当にいけるのか・・・? 2個目のトンネルを越えゴールが見えます。 時間的には確実に75分は切れる余裕があったはずです。 でも見えているゴールまでどれだけかかるのか・・・ 案外近く見えて遠いんじゃないか・・・ そんな事を考えながらゴールラインを切っていました。 シルバーだ・・・ 僕がシルバーをとったんだ。 何故か不思議なほど冷静な自分がいました。 ヤビツで初めて40分を切った時は人目をはばからず大声で「やったーー!!!!」と叫んだんですが。 なんだったんでしょうか。 あの感覚は。 ボ~っと人の流れに乗って手荷物受け取りの方に歩いて行きました。 そうしたらウルウル涙が出てきそうになったんですよww なんだこれww 前にShinkさんとイグチさんの後姿が見えてきました。 どうしようこんなの恥ずかしいww 必死で涙を堪えて二人に合流しました。 もちろん二人ともシルバーです。 この写真は本当にその直後の写真です。 いつも思うのですが、レース後の皆の顔は最高です。 良い歳のおじさんが普段こんな顔をする事があるでしょうか。 仕事や家庭、色々なストレスを抱えて過ごす日常。 そんな事を全て無しにして笑える瞬間。 同じ苦しみを味わった者同士だから味合う事の出来る至福の時間です。 すぐに隊長とイナバさんも合流しました。 結果は聞かないでも分かるその笑顔。 イナバさんが何度も皆に「良かったね!!良かったね!!」と声をかけてくれていたのがとても印象的でした。 本当に良かった・・・。 数年前はシルバーなんて夢の又夢と思っていた僕が、本当にシルバーを取る事が出来たのです。 月並みになってしまいそうで言葉にするのが嫌なんですが。 これは本当に雑兵の仲間がいたから叶える事が出来た夢です。 僕はこれまで仲間と言う者を強く意識する事無く人生を歩んで来ました。 一人が気楽で良いと。 でも今は強く仲間の存在を感じます。 笑いあって苦しみあって競い合って目標に向かう喜び。 本当にありがとうございます。 さて次の目標はどうするか・・・ 富士ヒルゴールド・・・? 無理だろぉ~~ww でもですね。 隊長がいつも言っているんです。 「叶えようと思わない夢なんて叶う訳が無いんですよ!!Σ(゚Д゚)クワッ!!」 帰りの車の中でもしりきと。 隊長「シルバーは通過点ですよ!!もっと高みを目指さないと駄目ですよ!!Σ(゚Д゚)クワッ!!」 バス「でも隊長ゴールドはさすがに無理なんじゃ・・・」 隊長「そんな事ありませんよ!!初めから強い奴なんて一人もいないんです!!Σ(゚Д゚)クワッ!!」 バス「は、はい・・・そうですよね・・・ハイ」 でもでもですね。 最近ちょっと僕もそう思える様になってきた気がするんです。 ちょっとだけだけどねw 隊長の言う事は一見とんでもない様に聞こえるけど。 でも少しずつ現実になって行っているんです。 今回だって雑兵からシルバーが6人も出ているんです。 しかもゴールドもお一人!! なんだろう。 この人の大ぼらには乗せられてもいいかもしれない。 そんな風に思えるんですね。 坂本龍馬的なあれですね。 いっちょ目指してみますか!! 富士ヒルゴールド!! (声がちいせぇなおいw) ぶろぐ村ランキングに参加しています!! 宜しければポチっとお願いします!! にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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