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テーマ:着物生活を楽しく♪(1678)
カテゴリ:キモノ
忘れないうちに、どんどん書かねば!
記憶力がだいぶ減退しているので、頑張ります。 さてさて、銘仙館まつりでは、繭から銘仙になるまでの全工程を見せてくれました。 おまつりのときでなくても、毎月第2土曜日は全稼動といって、すべての工程が見学できるそうです。 衰退してしまった銘仙ですが、各地で復刻されて、今では足利や伊勢崎では商品としてずいぶん売られるようになってきましたが、秩父はまだまだ生産数は少ないらしいです。 ![]() 埼玉県産の繭です。 奥にあるのが天蚕といって、野生(?)の蚕が作る繭で、黄緑色をしています。 右が通常の養蚕農家で作られる繭。白いものが多いです。 左は埼玉県で改良した繭で埼玉ブランド蚕品種「いろどり」。色がややついています。 現在、秩父では30軒ほどの養蚕農家があり、埼玉県の養蚕農家の三分の一を占めているそうです。 「じゃあ、秩父銘仙は国産繭から作られているの?」と質問してみたら、それはNOでした。 国産繭で作ったら、すごい金額になってしまうので、需要がないだろうとのことでした。 現在繭は中国産、またはブラジル産のものを使用し、糸は国内で生産しているのだそうです。 たとえ繭は外国産であっても、糸から日本で製糸すれば、品質は格段にいいのだそうです。 糸まで向こうで作ってくるのとでは、全然品質が違うそうですよ。 ![]() ![]() 100℃と60℃と交互に何度も繰り返し繭を煮ることによって、中まで水分をよく浸透させてから、糸を引くそうです。 繭1個から約1.4キロメートルの糸が引け、これは太さにすると、3デニールになるそうです。 それを7本より合わせ、さらにそれを4本あわせたものが、織糸となるんだそうで、 繭28個分で1本の太さになりますから、 3×28で84デニールの糸ということになります。 私たちが冬に履くタイツに80デニールなんていうのがありますが、その糸の太さと大体同じということになりますね。 撚りをかけて、1本の糸にするまでに、何度も何度もボビンに巻き、かせにして、薬品処理をし、たんぱく質を除去して、ようやくしなやかな糸になっていくのだそうです。 撚りをかけたり、ボビンに巻いたりする機械もきちんと今でも動いていて、それも説明をしてもらいましたが、なんだかちんぷんかんぷん・・・でした。 ![]() ![]() ![]() ![]() 銘仙は先染めの織物ですから、こうしてできあがった糸を、今度は染めていくわけです。 この染めの作業がすごい! まずは、糸をこの機械で仮織するんです。 ![]() そうして、1反分の糸を反物状にして、 ![]() 「ほぐし捺染」という、捺染の技術自体が単独で伝統工芸に指定されている技を使って、染め上げていくわけなんです! 続きは、次回! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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