カテゴリ:トリビア話
ライブドア騒ぎや、電車の事故や、イラクの事件などに埋もれて、国会(国政)のほうがおろそかになっていると、知らない間にひどい法律が通る可能性があるということを、以前の私の日記でも訴えてきたのですが、やはり今も出てきました。
ひとつは、人権擁護法案(あれはどうなったんでしょうか?)。 で、もうひとつは、今日のテーマの、「サマータイム法案」。 戦後すぐに進駐軍が導入を命令したものの、寝不足や社会混乱からわずか4年で廃止された、というのを覚えておられるかも知れません。この日記をいまご覧の読者でも、そのときのつらい思い出をお持ちの方がいらっしゃるかでしょう。 こちらのサイトに、サマータイムの無謀な点を述べておられますけど、 http://www.gene.ne.jp/~lagoon/st/index.html 今の日本でサマータイムをやっても、百害あって一利なしかもしれません。 なぜかというと、まとめてみれば、 ・暗い時間から動き始めることになる(特に西日本以西)→朝から電気を使う ・コンピュータシステムの変更に、2000年問題以上のコストがかかる (数兆円規模?) ・睡眠不足や睡眠障害の問題 ・余暇の時間が実質増えることはない(人間同じ1日24時間ですからね) ・それでも結局、お昼の時間帯にクーラーを使うことには変わりがない (当然だが、昼働かないわけではない) 日本で本気で省エネをさせたかったら、「時差通勤」と「夏のネクタイ自粛令」でもやったほうが効果が高いでしょう。サマータイムで節約できる石油は30万トン級タンカー1隻分。そういう節約もしないよりはましだろうけど、これはクーラーの温度をみんなで1度上げたのと同じだけの省エネ効果にすぎないという。 第一、サマータイム賛成派の狙い通りに、みんなが早くから家に帰ったら、クーラーを家でかけることになるから、かえって省エネにならないはず。 ところで、冷房温度を上げられるように、衣服面で、高温多湿な日本の気候を少しでも快適に暮らそうと思えば、 ・クビの開口部を確保する(シャツの第1ボタンを開けるなどしている) ・無理に半袖にする必要はない ・袖口の開口部を広くとる ・お腹を冷やさない といった工夫が有効だ。ようは風通しを確保するのだ。 これをとことんまで追求すると、「着物」になってしまうけど。 つくづく、日本人のご先祖さまは、本当にすばらしいものを遺されたと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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