2009/02/04(水)21:14
顔のない裸体たち
「顔のない裸体たち」
平野啓一郎 2006/3 新潮社
今日も実は、エントリーを書いたあとに、アップする途中で失敗。せっかく書いた文章がパーになってしまった。もう同じことは書けない。もうこうなったら、箇条書き。
1)最初、この本、私むきじゃないなと思った。
2)もうどうでもいいこと書いてるなと思った。
3)「ウェブ人間論」の対談者の片割れじゃなかったら、こんなの読むか、と思った。
4)これが芥川賞作家かよ、と思った。
5)だんだん猟奇的内容になってきた。なかなか止め時がない。
6)だんだんわかってきた。作者は男も女も恋愛も書いているわけではないのだ。
7)ネットにおけるエロスとタナトス。
8)ネットがなかったら、このような集団的エロスが存在することもなかったかもな。
9)でも、結局は、人間は原寸大を生きている。
10)小品だから、最後まで読めた。提示されているテーマは重い。
11)梅田望夫とは確かに対極の視点からネットを見ている。
12)シンギュラリティと対極というか対をなす<マトリックス>のカテゴリの世界だ。
13)平野啓一郎、あなどるべからず。