【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

地球人スピリット・ジャーナル1.0

地球人スピリット・ジャーナル1.0

Keyword Search

▼キーワード検索

Recent Posts

Calendar

Free Space

2009年4月1日

地球人スピリット
・ジャーナル2.0


へ引越しました。

2008.11.23
XML
カテゴリ:agarta-david

「トランスパーソナル宣言」自我を超えて
ロジャー・N.ウォルシュ /フランシス・E.ヴォーン 吉福伸逸・訳編 1986/10 単行本 391p、 Beyond ego: Transpersonal dimensions in psychology (1980)
Vol.2 No.424 ★★★★☆

 
玉川リストに押されるように手元にあるトランスパーソナル本をかき集めてみると、この20年ほど蔵書してきた関連本がいくつかでてくる。さほど思い入れがつよくなくても、この時代の流れでいえば、ひとつひとつが記念碑的一冊となっているものが多い。この「宣言」も、日本の出版状況から考えれば、なるほど、「宣言」的価値はある。

 この本を、当ブログのどのカテゴリで読むかによって意味は違ってくるが、今回は、3つのカテゴリの進行状況に合わせて、[ Agarta-David ]のなかで、もっと我が身に引き寄せて読んでみた。  

 この本のでた1986年当時は、実に微妙な年代ではあった。Oshoはアメリカを離れ、ワールドツアーの途中にあった。断片的な情報は入ってくるものの、インターネットはまだ発達していない時代のこと、杳としてその行方がわからない時代であった。

 日本の社会もまだ高度成長期のなごりがあり、最後のバブル経済へ突入の段階にあり、どこかうわついていた。実態がないまま、イメージが先行した。ソビエトも崩壊せず、東ドイツもまだ存在した。中国天安門事件もまだ起きない。欧米ではセラピーという言葉は大流行りしていたが、日本では、まだ「癒し」という言葉さえ登場していなかった。

 個人的には、30代前半であり、家族ともども社会の中に存在し、職業人としてもっとも忙殺されていた時代でもあり、経済的にも充実していた。しかし、であるからこそ、人生本来の目的とはなにかをテーマに、カウンセリングや心理学をもっとも学んでいた時代でもあった。

 最近思うことは、トランスパーソナル、までは分かるとして、なぜに「セラピー」なのか、ということだ。個人を超える、ということと、他者の内面に関わる、ことはどういう位置関係にあるのだろうか。チベット密教においては、発菩提心が問われる。いや、仏教全体が、この菩提心こそが究極の人間の在り方だ、とする。仏教のコンテキストの中では、当然のことと言える。

 しかし、心理学やトランスパーソナルの中で、自らの内面を見つめる作業と、他者が内面の旅を続けることの手助けをすることは、どのように関係処理されているのだろうか。フロイトやユングが医師であってみれば、患者やクライエント、というものが最初から存在しており、患者・クライエントありきの中で、彼らの思索体系が成長したことは当然と言える。

 しかしトランスパーソナルな人々の流れのなかには、必ずしも他者とのかかわりを根底に据えて、自らの探究をはじめた人たちばかりでもなさそうだ。カウンセラー、トランスパーソナルを語り、他者との接点を多くし、時にはその過程が職業化していった。そのことが、より社会的に、内面への旅の一般化が進んだことも確かだが、時には、歪んだ姿を生み出してしまったことも、事実であった。

 今回、この本をパラパラめくりながら、まだまだ日本においては初々しい誕生の声を挙げたばかりのトランスパーソナルな流れを思い出す。それは、底辺として流れていた大きな潮流に、明確な名前を与えるものだった。あれから20数年、再度、客観的に検討されるべき時代が来ているようでもある。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.11.23 09:48:20
コメント(0) | コメントを書く


PR

Freepage List

Profile

Bhavesh

Bhavesh

Archives

2024.06
2024.05
2024.04
2024.03
2024.02
2024.01
2023.12
2023.11
2023.10
2023.09

Category

Comments

BHavesh@ Re[1]:アガルタの凱旋(12/15) subaru2012さんへ ああ、久しぶりにこの…
subaru2012@ Re:アガルタの凱旋(12/15) Miles Davis / Agharta 1 <small> <a hre…
Bhavesh@ Re:禅と戦争 禅仏教は戦争に協力したか(11/16) 現在、日曜早朝座禅会に参加している禅寺…
Bhavesh@ Re:セックスから超意識へ<1>(11/13) Oshoの記念碑的1968年のレクチャー。当時…
把不住y@ Re:編集雑記(07/25) 新ブログはここです。 <small> <a href="…
Bhavesh@ Re:グルジェフ・ワーク 生涯と思想(01/12) 武邑光裕、の名前を検索していて我が読書…
abhi@ Re:編集雑記(07/25) お疲れ様。 新ブログ立ち上げたら教えてく…
Bhavesh@ Re:極秘捜査 警察・自衛隊の「対オウム事件ファイル」(03/03) 私は、最近になって 、そう2015年頃になっ…
Bhavesh@ Re:オウムからの帰還(03/01) この記事は我ながら、切れ味が悪い。大嫌…

© Rakuten Group, Inc.