カテゴリ:障害者と働く
朝礼の前、O君のお祖母ちゃんから電話がありO君が休むと言う。
「昨日、帰る時にもう来なくていいと言われたらしいです」 <誰に言われたか訊きましたか> 「名前を言ったら殺されると、でも所長には相談したと言ってます」 <なるほど>昨日豚は日中外出していた。 「働きたいけど、来るなと言われたから行けないと泣いてます」 <これから迎えに行きますから用意させてください> 「お願いします」 朝礼後、迎えに出ようとしたら、又お祖母ちゃんから電話 「あの、お祖父ちゃんと今、行きました」<じゃあ待ってます> O君が持ち場で働き始めた後、お祖父ちゃんが 「えらい申しわけありません」 <大丈夫ですよ、それが仕事ですから> 「医者に行っても何処も悪くないとは言われたのですが」 <そうですか、では次から私が病院に連れて行きましょう> 「えっ」 <朝、具合が悪いから休むと言ったら、所長に病院へ連れていってもらうから電話する、と言ってください> 「そんな、ご迷惑を」 <趣味ですから、裏の医院とは話が出来てますのでいつでも行けますから> 「あれは、モノになりますか」 <まあ、出遅れてるだけですから、そのうち追いつきますよ。> <学校を卒業してすぐ始めれば本人も、回りもう少し楽だったんですけどね、まあ追いつきますよ> 「ありがとうございます」 <今回の騒ぎは其のうち収まりますし、暫くして又違う騒ぎが起き、そんなことを繰り返してるうちに、彼も追いつきますよ> <そしたらお二人で自分の年金を自分達で使えますよ、今は旅行もいけないでしょ> 「お願いしてよいのですか」 <そのための施設ですよ> 昨日今日とO君は何事もなかった様に働いている、今回の騒ぎの終焉なのか、中休みなのかは判らない。 そして彼の思惑がこれで終わるのかも。 「うそばっかりついて、働きに行かないんだったら出て行け」ってお祖母ちゃんは泣いて怒ったそうです。 お祖父ちゃんと二人でほんとに孫の心配を始めたみたいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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