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カテゴリ:只今読書中、実況中継!
やって来たのはまりえだった。
秘密の通路を抜けてくると、ここまでとても近いのだと言う。 その際、古い祠のある雑木林も通って来た、 祠のことはよく知っているとも。 「あそこはあんな風に掘り起こしたりするべきではなかった」、 まりえは唐突にそう言った。 「どうしてそう思うの?」 彼女は肩をすくめるような動作をした。 「あの場所はそのままにしておく方がよかった。 みんなそうしてきたのだから」(p.53) まりえは、私に話があってやって来たのだと言う。 彼女は、免色がここに偶然立ち寄ったというのはホントじゃないと思う、 何かがあってここに来たんだと思うと言う。 だから、私が免色について何か知っているかもしれないと思い、確かめに来たのだと。 さらに、叔母は免色に興味を持っているとも言う。 免色は、継続的にまりえと顔を合わせるために、 秋川笙子を手中に収めようとしているのだろうか? その後も、まりえは免色について色々と私に尋ねた。 まりえを玄関まで送って行った時、 彼女は「ひとつだけ気になったことがある」と言う。 さっき、ここに来る途中で鈴の音が聞こえたような気がしたと。 私は急いでスタジオに行くと、棚の上に置いたはずの鈴が消えていた。 *** やはり、まりえはとても鋭い感性の持ち主のようで、 今後、お話を大きく動かしていくキーパーソンになりそうです。 そして、鈴の音がまた鳴り始めました。 遂に謎が解明されるのでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.03.10 23:16:22
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