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2017.03.10
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​ やって来たのはまりえだった。
 秘密の通路を抜けてくると、ここまでとても近いのだと言う。
 その際、古い祠のある雑木林も通って来た、
 祠のことはよく知っているとも。

  「あそこはあんな風に掘り起こしたりするべきではなかった」、
  まりえは唐突にそう言った。
  「どうしてそう思うの?」
  彼女は肩をすくめるような動作をした。
  「あの場所はそのままにしておく方がよかった。
   みんなそうしてきたのだから」(p.53)

まりえは、私に話があってやって来たのだと言う。
彼女は、免色がここに偶然立ち寄ったというのはホントじゃないと思う、
何かがあってここに来たんだと思うと言う。
だから、私が免色について何か知っているかもしれないと思い、確かめに来たのだと。

さらに、叔母は免色に興味を持っているとも言う。
免色は、継続的にまりえと顔を合わせるために、
秋川笙子を手中に収めようとしているのだろうか?
その後も、まりえは免色について色々と私に尋ねた。

まりえを玄関まで送って行った時、
彼女は「ひとつだけ気になったことがある」と言う。
さっき、ここに来る途中で鈴の音が聞こえたような気がしたと。
私は急いでスタジオに行くと、棚の上に置いたはずの鈴が消えていた。

   ***

やはり、まりえはとても鋭い感性の持ち主のようで、
今後、お話を大きく動かしていくキーパーソンになりそうです。
そして、鈴の音がまた鳴り始めました。
遂に謎が解明されるのでしょうか?





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Last updated  2017.03.10 23:16:22
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