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カテゴリ:只今読書中、実況中継!
肖像画のモデルになった後、一度帰宅したまりえが約束通りやって来た。
彼女が私に二人きりで話したかったのは、免色のことだった。 「どういえばいいんだろう。 パーソナリティーが普通の人とは少し違っているような気がする。 少しというか、かなり違っているかもしれない。 そんなに簡単に理解できる人じゃない」 「パーソナリティー」 「つまり人がその人であることの特徴みたいなものだよ」(p.207) 彼女は、免色の家のテラスから、自分の家が真正面に見えると言う。 そして、免色が自分の家を双眼鏡を使って見ていると思うと言う。 さらに、免色は何かを隠していると思う、 叔母は今週になって2度も免色とデートしたとも言う。 夕刻、アドバイスを求めてやってきたまりえを、秘密の通路手前まで送っていく。 彼女は祠の裏手に入り、私の許しを得てから蓋を取り、穴の中を覗いた。 そして、この穴は開かない方がよかったかもしれない、 この中に何かを閉じ込めて、重い石をかぶせて積んでいたのかもしれないと言う。 *** その後、まりえは「秘密の通路」を通って帰って行きます。 しかし、「私」が雑木林が終わるところまで送って行くと、 「あとは自分一人にしてほしい」と彼女は言います。 「秘密の通路」は文字通り、彼女だけの「秘密の通路」なのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.03.12 22:03:44
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