カテゴリ:松文館わいせつコミック裁判
私が民事裁判で訴訟を起こして、初めて裁判長との面会が決まった時に
弁護士から服装のことをアドバイスされました。裁判官と言っても 同じ人間だから、好感を持たれないと不利になることがあると。 だから余り華美にならない、きちんとしたスーツで来る様にと言われました。 弁護士さんと打ち合わせをする時にもスーツでしたが、少しカジュアルよりの パンツスーツの時もあったので、念のためのアドバイスだったのでしょう。 ところで、今回はなぜこんな話しをしているのかと言うと 法の尺度で公平に事件を判断する裁判官にも、やはり一個人としての 嗜好があり、感情があるという言う話しです。 地方裁判所では余り画期的な判決が出ないという話しを、裁判中に 聞いたことがあります。それは何故かというと、地方裁判所にいる裁判官は 枠から外れた判決を出すと、色々と目をつけられて出世に響くことが ある様なんです。生臭い話しですが、根も葉もない噂と片付けるには リアルな内容です。そうでなかったとしても一審を担当した裁判長である 中谷氏は松文館裁判に対して、求刑そのままの厳しい判決を出されたので スーパーフリー事件を担当したことも合わせて、風紀関係・倫理関係には 厳しい見方をする人間というイメージがあります。 高等裁判所の担当裁判長が年配で、これ以上出世の見込みの無い様ならば もしかしたら検察側に一発食らわせる判決が出る可能性もあるのではないかと 誰が言い出したのかは分かりませんが、そんな話しも耳に入って来ました。 冗談とも本気とも取れる内容で、こちらとしては反応に困りましたが 「担当裁判長に恵まれます様に」と祈ったことは正直に話しておきます。 法という物差しがあっても、それをどこに当てはめて、どう使うのか。 そこにはどうしても個人判断が入って来てしまうのは仕方の無いことです。 だけど裁判官になる様な人が成人向け漫画の事情に明るいとは思えないし 積極的に出版業界の状況を調べて考えてくれるだろうとも期待出来ない。 しかもわいせつコミックが初めて摘発を受けた事件なので、判例も存在しません。 無い無い尽くしの裁判に有利な状況を見いだすことは難しい気がしました。 わいせつコミックに対して、映倫の様な認定シールを付ける審査機関を 警察が天下り先として作ろうとしている。そんな話しもちらほら出ていたので 話しはますます複雑になってきます。 誰にでも見せられる様な物ではないいかがわしい物だからと、旦那の描いた物を 「わいせつ」として発禁処分にしたところで、世間の大多数は困らないし 逆に成人向けコミックごときが偉そうに表現の自由を語るとは笑止とばかりに 公平な審判の場にさえ登れないのではないか。あれこれ頭に浮かんで来てしまい 控訴審が開かれる前は、やはり落ち着きませんでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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