カテゴリ:松文館わいせつコミック裁判
と言うニュースが出たらしい。
わいせつ図画頒布罪だから、旦那の時と同じ内容。 ただ1つ違うのは、旦那は出版会社から出された単行本で この人の本は印刷会社を通じて書店販売されていた同人誌。 これが結構、大きな違いだと私は思う。 同人誌は個人・ないしグループで本を作って、しかるイベントで販売。 勿論、個人の責任で全てを制作・販売するのだから、公共機関のチェックは 特に入らないと思う。旦那が唯一参加している、コミックマーケットは 事前に見本誌という形で提出して、チェック体制があるみたいだけど アダルト関係のものを、どういう基準で審査しているのかは知らない。 旦那の時と同じで、性器の消しが問題になってくるのだろうけど 具体的な指導要綱みたなものを見たことがないから、あくまで個人のモラルに 判断をゆだねて、表現の自由に規制をかけていないのではないかと思う。 すみません。私が成人向け同人誌は好きではないので、勉強不足です。 理由は今回逮捕されたイラストレーターがくしくも言っているけれど 「同人誌でキャラクターものの漫画を書いたが売れず わいせつ漫画を書くようになった」と言う様に、自分の表現した物を 誰かに見てもらいたいという欲求だけでなく、売りたい・儲けたいで 過激な描写になって、流行のゲームキャラや漫画・小説キャラを使い 安易なエロ漫画を描いている人って、多いと思う。 それがオリジナル作品の世界観を広げる良作であればまだしも 人気にあやかって、売れるものを作るというのが果たして表現の自由なのかと。 著作権関連も含めて、最近の同人活動はかなりグレーゾーンが多いと思う。 同人作家という肩書きがあって、年2回のコミケで数百万・数千万を 売上げをする人も少なからずいるという話しも聞く。 今回逮捕された人も、1万1000冊を1冊1350~1600円で販売。 旦那が1回に刷る冊数よりも多いです、実際。印刷費・郵送費・委託料は そのうちの何割かになるから、ほぼ丸儲けになるし、その儲けを忠実に 確定申告で申し出る人がどの程度いるのか謎。 今回はネット上で販売されているのを見て捜査が開始されたというから 誰かのたれ込みである可能性は多いにある。父兄からの連絡だけでなく 売上げに嫉妬した身内からのたれ込みという可能性だってある。 同人誌でも成人向けの内容だから「性的刺激」を与えるものには違いない。 それを個人が作って、楽しみに持つ。それを知った人が欲しいと言う。 商売になってしまう以上、個人的楽しみで終わらない状況になる。 法に触れる様な作品を間違って世に送り出してしまっているのなら それは当然、個人の責任で罪を認めなければならない。 でも。 そもそも「漫画のわいせつ性」というのが何かの明確な規定がない。 消しの濃さなのか、絵柄なのか、ストーリーについてなのか。 いたずらに性欲を刺激する物が、一体どういう物なのか。 それを明確に示されない限り、どんな「わいせつ図画頒布罪」も 私は納得出来ない。好き・嫌いじゃなくて、法規制には一貫性がなければ 絶対に誰かが後ろで得をする為に利用するに決まってる。 正規出版ルートを経ている・いないに関わらず「絵のわいせつ性」が 誰にでも分かる様に規定されなければ、出る杭や・目立つ邪魔な杭が打たれる。 表現の自由は、規定されてない今だからこそ、全てを認めなきゃいけない。 その上で未成年がアクセス出来ない様にする、安易な個人販売を控えるなどの 措置をとってもらうことを要求する方が先ではないのかと思う。 この人の作品が一体どんな物だったのか、逮捕までの経緯がどんなだったのか 詳細を知りたいが、情報が無い。しかもこの人は、容疑をすんなり認めたらしい。 「まさか自分が」と言ったところだろう。わいせつの基準も分からないまま 自分の描いた漫画は「いやらしい物だから」=わいせつと認めたのか 後ろ盾がないから不安・パニックになって警察の言われるままに認めたのかの どちらかだと思う。冬に行われるコミケには、どんな影響が出るのやら。 又、業界周辺が騒がしくなりそうだ。 と、書いている今。私は稿料未納金の会社に通告書を出す準備と平行して 簡易裁判の申立準備もしている。慌ただしい1日の始まり。 今月中にはケリがつくだろうけど、色々と重なって心がざわつく。 こんな時こそ、気持ちを落ち着けなくては。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 24, 2007 11:35:50 AM
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