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テーマ:読書(8208)
カテゴリ:【読書Memo】
3月17日(日)曇りのち雨
タイトル:家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊 著者:磯田道史 発行:株式会社 PHP研究所 / 2023年11月9日 / 237p 読書カウント2024:20冊目。 徳川家康がつくった江戸幕府の仕組みは265年間続いた。信長や秀吉の失敗から得た学びの上に作り上げられた封建制度 ・戦国人は、人間は「言葉」でなく「行動」で判断する。 ・徳川時代は、家康はつくった「家は長久」という思想が基本にあり、「永続と安心」「家の永続」を信仰のように信じ込ませた社会だった。 「神君の仕組み」を誰が崩したか ・改易制度「無嗣改易制」の緩和…有力外様大名が生き残る ・人質制度「参勤交代」の廃止…幕府への恐れがなくなった ・城と大船の建造解禁…軍事バランスが崩壊 ・新たな通貨の鋳造「天保通宝」…討幕の資金源 ・外交の不安定な動き…貿易の利潤と最新鋭兵器 ・意思決定機関の劣化…誰もが政治に参画 幕末、「神君の仕組み」はかくして崩壊した ・江戸時代、天皇はどう変容したか:頼山陽「日本外史」 ・阿部正弘が開いたパンドラの箱:「言路洞開」 ・京都に集まった浪士たちの失敗:高山彦九郎「草莽之臣」⇒吉田松陰「草莽崛起論」:攘夷・討幕運動 ・非現実的な長州、武力を見せつける薩摩 ・慶喜の将軍就任と孝明天皇の死:「王政復古」「大政奉還」 ・京都における政局の終幕 ・錦の御旗の効果は対慶喜だけではない。 ・どこよりも人材豊富だった幕府 ・旧幕臣たちは「縁の下の力持ち」だった。 ・「遵法」御法度に遵う精神、落とした財布が一番無事に戻ってきやすい日本は、徳川政権が植付けた死刑執行など厳しい法の執行による。住民相互の監視「悪事をさせない他人の目」 ・家康が現代日本に残した最大の遺産は「正直」なのかもしれない。 結論:正直さや勤勉さ、礼儀正しさ、好奇心の強さ、学びへの熱意、遊ぶ才能など、江戸人が持っていた美徳を失わないことが、日本の将来にとって大事。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.03.17 13:06:32
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