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カテゴリ:一般生活
楽天仲間ではあるが、はるかそれ以前からの友人である郡山ハルジさんとドイモイさんに、数年ぶりに再会することになった。ワタシの都合なのだがその週は日曜日も出勤だったので、日曜の昼間にちょいとオフィスを抜けて、ワタシの希望により心斎橋にあるインド料理の店で一緒にランチをすることにした。久しぶりに再開する仲間たちはかつてのインド放浪仲間でもあるので、さも当然のようにその設定を快諾してくれた。
2年以上ぶりに会う郡山ハルジさんは、カナダ在住で日本への長期出張滞在中だったのだが、再びカナダへ帰国寸前になって再会が成立したのだった。待ち合わせに現れた郡山ハルジさんは、日本滞在中はワタシと変わらないレベルの劣悪な労働環境だったと聞いていたが、見た目の印象は以前よりもなんだか健康そうでお肌もつるんとしていて、初対面のヒトだったら、かつては彼が腰まで伸ばした黒髪に半ズボンという異様なファッションで、白目をむいてドラムを乱打するバンドマンだったとは到底知る由もなく、まるで山岳部出身の爽やか好青年ではないかと勘違いをしてしまいそうなさっぱりとしたスポーティな服装で現れた。 一方のドイモイさんも、おそらく会うのは3年近くぶりなのだが、彼は彼で、かつてはドジョウ髭に辮髪(べんぱつ)の先を腰まで伸ばしてリボンで括り、アジア各国で荒唐無稽な出たとこ勝負の放浪を繰り返していたことは微塵も感じさせない品の良いスーツ姿に、穏やかなインテリ風の微笑で現れた。 我々は早速、心斎橋のインド料理「ナマステ」に向かった。「ナマステ」というのはヒンディー語でこんにちは、おはよう、さようならなど挨拶全般をカバーする便利な言葉なのだが、ちなみに仏教の「南無阿弥陀仏」の「南無」も「ナマス」から来ているらしく、帰依、礼拝、敬礼(「テ」はあなたにの意)といった仏教的な意味を含むらしい。 それはさておき、インド料理「ナマステ」だ。店の10m手前で、我々がまさにその店に向かっているとは知らずに、インド人の店員がうかつにも割引券を配っていたのですかさず奪い取る。店に入るとスキンヘッドのマスタル(店主)らしきオジサンが「ハロー、ナマステ」とニコヤカに迎えてくれた。普段はインド人をはじめ付近に勤める外国人客が多いそうだが、この日は日曜日のせいか日本人客ばかりであった。我々は、示し合わせたわけではないのだが全員が「ナマステセット」というターリー(1プレートに複数のカレーとナンが乗った定食)を注文。味は…うーむ、3種のカレーはいずれもどうやらかなり日本風にアレンジされているのか、スパイスの香りはそれなりに効いているのだけれど、まったくといっていいほど辛さがない。ま、インドの山間部の峠の定食屋で出てくるような辛すぎ痛すぎで涙と鼻水が出るばかりで半分も食えないカレーよりはよっぽど良いのだが。 ま、インドに寛容な我々はカレー自体の味の不満などは億尾にも出さず、昼間なのでチャイで乾杯しながら短時間ではあるが久しぶりの再会を祝ったのであった。ここでの会話の内容は秘密だが、他のふたりの日記には何か書いてあるかもしれない。郡山ハルジさんからは、ムスメへのお土産にと外国製で音の出る絵本をいただいた(郡山サン、ムスメはクッキーをサクサク食べる音がいたく気に入ってマス)。 ![]() 約2時間弱のミーティングの後、仕事の最中であったワタシとドイモイさんはそれぞれ業務に戻るため、別れを惜しみつつの解散となった。 実はそれから数時間後、別れを惜しみあったはずの三人が、まったく偶然にも梅田の某寿司屋にて再び出会うことになろうとは神のみぞ知る結末であった。これぞカルマの成せる業か。詳細は恥ずかしいので割愛。ナマステ。 □郡山ハルジさんの当日の日記はコチラ □ドイモイさんの当日の日記はコチラ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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