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カテゴリ:旅行生活
昨夜はエライ目にあった。夜、今夜は京都らしくおばんざいの店でも行こうかなぁなんてホテルからタクシーで先斗町に向かったのだが、夕方プールでさんざん遊びつかれたムスメは車の中で完全に寝てしまい、突付いても揺さぶってもまったく反応なし。
目的地で車を降りると、仕方がないので座敷で横に寝かせられるような店を探して、重いムスメを抱えたままあっちの路地からこっちの路地へと店の引き戸をガラガラ開けては、すいません座敷はあいてないですかだめですかそうですかすいません座敷はありませんか無理ですかそうですか、と何軒も何軒も行ったり来たりして、真冬というのにもう汗ダクになるわ腕はパンパンになるわで、なんだか今回の旅行はホンマ疲れます。 結局、どこにも入れなかった我々はそのまま再びホテルに戻り、近所のお好み焼き屋でテイクアウトしたネギ焼きを部屋の中でモソモソと食べておしまい。うーむ。 そして朝、ホテルをチェックアウトし、雨の中、京都でいつも立ち寄るもうひとつの老舗カフェ「進々堂」に向かった。 京大の目の前にあるこのカフェは、こちらも昨日のイノダコーヒに負けず劣らず独特の味わいのある店だ。すすけて黒ずんでちょっと黴の匂いのする薄暗い店内では、京大の学生や教授や海外の留学生達が、日本語英語独逸語伊太利亜語仏蘭西語古文漢文等々で熱く静かに議論をしていたりする、とってもレトロでアカデミックな雰囲気に満ちていて良い。 店内に入ると、中は結構混んでいた。店の一番奥の、中庭が見える大きな長机の席に家族3人で座った。同じ長机には大学院生風の若者が座っていて、仏語辞典で何やら調べ物をしている。 ワタシはいつものカレーセットを注文。ここのカレーは、昔給食によく出たカレーシチューの味によく似ていて、しみじみと懐かし旨い。子供には似つかわしくない空気を感じてか、ムスメも神妙な面持ちで周囲の気配をうかがいながら上目遣いでパンなどかじっている。 ![]() 勘定をして外に出ると、雨は上がっていた。 その後クルマで市内の雑貨屋などを少し廻り、師走の京都の町を後にした。 やっぱり、京都はいいなぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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