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2005年06月27日
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カテゴリ:雑考生活
絵本作家の長新太(ちょう・しんた)さんが亡くなった。
ムスメが生まれた時に、お祝いに絵本を10冊ほどくれたカメラマンの友人がいて、どの絵本も素敵だったのだが、中でもとりわけ感動したのが、この長新太さんの『はんぶんタヌキ』(こぐま社)という本だった。

基本的な話の展開は、見開きで「タヌキがこれからばけますよ ばけますよ」という文の下に、独特のず太い筆致と目にも鮮やかなドギツイ配色で、地面にじっと立っているタヌキの絵があり、ページをめくると「あらあら はんぶんタヌキです」という文とともに、下半身がタヌキ、「上半身が鳥」という突然変異的奇形動物がボヨヨンと現れる。同じパターンで、その次には「上半身がキャベツ」、次は「上半身が花」、そして「上半身が魚」、「上半身が人間の少女」という感じでワケのわからない合成度合はだんだんと激しさを増す。

ページが進むごとに次第に合成物のサイズも巨大になっていき、下半身だけタヌキの上に「上半身がクジラ」「上半身が恐竜」「上半身がヘリコプター!」、「上半身がロケット噴射!」と、まるで映画『AKIRA』のラスト近くで、機械と融合した巨大な化け物に変身する「鉄雄」の姿(うげ~)を髣髴とさせるような終末観漂う怒涛の展開に、「果たして子供にこんな絵を見せていいのか?」とも思ってしまうようなブっとび具合なのである。

しかしながら、当のムスメ自身はゲラゲラ笑いながら「はんぶんおしり!」とか言って勝手にアレンジを楽しんでいたりするので、コドモの自由な発想を助長するにはこれぐらいやって丁度良いのだよな。
オトナになると、どうも「ホドホド」に収めようと、自己規制が働いてしまってイカンのだなぁ。

まぁ会議の席で「えー、今度の新商品のコンセプトは『はんぶんおしり』でいきたいと思います」とはなかなか言えないが、長新太先生のようにヒトの度肝を抜く大胆な志を、我々も忘れてしまってはいけないのだなぁ。






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最終更新日  2005年06月28日 21時43分08秒
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