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カテゴリ:家庭生活
我が家にしては珍しく、家族で近所に焼肉を食べに行った。 8人掛けの大きめのテーブル席に「合い席」だったのだが、席に着くと隣で誰かが手を挙げるので見ると、座っていたのは時々うちのオフィスに出入りしている顔なじみの取引先のHさん(推定50代半ば)であった。この人は5年前にも、やはり近所の中国料理店で偶然隣り合わせになったことがあり、これで2度目である。 以前逢った時は、Hさんは比較的若い女性と一緒だったので「もしかして不倫かなぁ」などと憶測していたのだが、今回もまた奥さんではなさそうな結構年配であまり美人ではない水商売風の女性と一緒で、「このオッサンは一体何をしているんだろう」と謎が深まったが、実は単にいまだに独身で女友達が多いだけなのかもしれない。 Hさんとはそんなに親しいワケでもないので挨拶以外に会話を交わすことも特になく、ワタシはせっせと肉を焼き家族に提供する作業に集中していた。しかし時間が経つにつれビールの酔いが回ったのか、Hさんはテカテカした赤黒い顔に眼をドロンとさせて、その女性に「あはぁ~、なんか気持ち良ぉなってきたわ。ホンマ、え~キモチやわ~。」などと、やたらキモチいい、キモチいいと、甘えたような声を何度も出すのでワシらはその後のこのオッサンとオバハンの展開をつい想像してしまってなんだか逆にものすごくキモチ悪くなり、素早く食事を終えると素早く席を立ち、そのまま素早く店を出たのであった。 次にHさんが近所の店でワタシを待ち伏せするのは、統計的に言うと5年後の予定である。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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