Pegasys社の動画エンコードソフトの TMPGEnc Video Mastering Works 6 が2014年12月19日発売となる。それに先立ち、体験版が12月15日アップされたので、早速その実力を試験してみた。
結論から言うと、Ver.6 はAVCHD へのエンコード速度がVer.5 と比較して2倍も高速となっていた。このエンコード速度は、Corel社のVideoStudio Pro X6(64bit版)を越えており、もはやVideoStudio Proの出番はなさそうである。
1.AVCHDへのエンコード速度比較
・試験に用いた元動画は、
1920 x 1080 pixel, 29.97 fps,
Bit Rate: VBA, Average 18.7 Mbps, Max. 24.0 Mbps
1時間58分10秒 mpeg動画
・エンコード条件
Bit Rate: VBA Average 4,750Kbps
1 pass, MPEG-4 AVC, 1920 x 1080 pixel, 29.97 fps
Intel Media SDK Hardware Encode
・使用したパソコン
CPU Core i7-3770Box 3.4GHz
M/B B75M Pro-M ASRock
Graphics Intel HD Graphics 4000
Memory 8GB×2 Silicon Power SP016GBLTU160N22 DDR3 PC3-12800
OS Windows7 Pro (64Bit)
TMPGEnc Video Mastering WorksはVer.5からVer.6になり、のエンコード時間が、49分36秒から24分29秒へと短縮された。約半分の時間でエンコードが完了することになる。一方、Corel VideoStudio Pro X6 で行ったAVCHD へのエンコード時間は29分03秒と、TMPGEnc より遅かった。このことと、TMPGEnc がバッチエンコードが使いやすいことなどを考慮に入れると、明らかに TMPGEnc の勝ちである。
今後、ts動画からAVCHDやBlu-rayディスクを作成する場合、TMPGEnc を使って サイズを調整したMP4動画へエンコードし、My MP4Box Gui, TsMuxer を使う方が簡単かもしれません。作業の概略は以下のようになります。
1)TMPGEnc Video Mastering Works 6 で、Ts動画をカット編集後、サイズ調整してMP4へエンコード。
2)MP4ファイルをMy Mp4Box Gui を使って、h264ファイルとAACファイルへDemux。
3)AACファイルをAC3ファイルへ変換する。(注意:必ず、サンプルレートは48000 Hz)
4)TsMuxer を使って、h264ファイルとAC3ファイルをMuxしながらAVCHD、あるいはBlu-rayファイルを作成する。
2.TMPGEnc Video Mastering Works 6 の画面
最初のメニュー画面である。Ver.5に比較して何ともそっけない画面です。アプリ・デザイナーは使っていないことは明らかです。
エンコード条件設定画面です。全体が黒くなり暗い画面です。これもVer.5から改悪となっています。AVCHDへのエンコードの場合は、Intel Media SDK Hardware エンコードを選択します。
3.TMPGEnc Video Mastering Works 5 の画面
Ver.5のメニュー画面です。Ver.6に比較してすっきりしています。
Ver.5のエンコード条件設定画面です。