カテゴリ:旅行
2020年8月4日、外出自粛ムードとGoToトラベルが混沌とする中、ついに一泊旅行へ行くことになりました。あわよくばネオワイズ彗星撮影と思いながら撮影機材をふんだんに積み込みました。高速から降りて、北茨城浜街道を右に時々海を眺めながら北へゆったりとドライブを楽しみました。福島県に入り、すぐに「勿来の関跡」という看板があり、急遽そこに行くことになりました。
勿来と言えば、な・こ・そ、そうです悪夢を何度も見たあの忌まわしき古文の代表格です。あれだけ悩まされた古文の「勿来」、不思議なことにいつしか勿来の関に行ってみたいという憧れに変化していました。白河の関跡には、岩手や青森に行く途中に何度か立ち寄りましたが、いつも何故か霊験新たにという感慨を持たせてくれました。 勿来の関跡は小高い公園地帯になっており、いわき市によって整備が素晴らしくゆきと届いたところでした。下の写真が勿来の関跡です。素朴さただよう関所跡です。 ![]() 関所跡の隣には勇壮な武者像がありました。 ![]() ![]() 勿来の関は、今から1500年も前にできたものだそうです。江戸幕府の厳格な関所跡と思い込んでいました。だから万葉の時代の和歌にも謳われているのだ。 ![]() 関所跡の門をくぐると、なだらかな登り坂になっています。左右至る所に「勿来」にまつわる和歌や俳句を謳った歌人の句の石碑が鎮座しています。古文が苦手の人に助かる解説文の立て看板が隣にありました。石碑には、苔がいっぱい張り付いており平安時代の空間を演出していました。 そんなしっとりとした古典の世界に突如として現れた大派手な山百合には驚かされました。 ![]() 明らかに相応しくない存在と思われた派手目の山百合でしたが、徐々に山さとに同化してゆきました。そして何よりもその独特の香り、それがまた古典の世界を派手目に演出してきたのです。 山百合の香り漂う坂道を、「勿来」が詠まれた名句を読みながら歩いて行きました。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 周辺の公園は広く、散策路が張り巡らされていました。路までが、苔むす道となっていました。 ![]() お宿は、「勿来」に近い五浦観光ホテルにしました。五浦には数回来ていますが、宿泊ははじめてでした。ホテルは10階建てのビルがあり、何と屋上の利用は夜中OKということでした。 夕食を摂りながら、赤道儀や鏡筒などの運び込みを算段していましたら、「カウンターウエイトを忘れた」ことに気づきました。ウェイトを付け忘れて鏡筒を何度かマウントに叩き付けた経験から、今日は「止めた」ということになり、ビールが進みました。そして部屋に帰ったら、バタンキュー!! 朝まで熟睡でした。 ![]() 東日本大震災の津波で流されて再建された六角堂は、少々趣が欠けて残念です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 29, 2021 09:26:04 AM
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