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活き活きPC&園芸三昧

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July 18, 2022
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カテゴリ:天文
 1.EdgeHD800の使用遍歴 

  【防湿庫時代】EdgeHD800を購入したのは、約5年前の天文の趣味に入った時の事でした。以後、天体撮影の技術も無く、ずっと防湿庫に眠っていました。EdgeHD800を天体撮影に使用したのは、3年後の2021年2月での月撮影でした。しかし、高解像なクレーター像は得られませんでした。フォーカスが何となくぼけているのです。それから光軸調整をトライしましたが、うまく出来たようでもフォーカスがイマイチで、再び防湿庫へ。

  【惑星撮影でMAK127に負ける】天文ショップの店主に相談したところ、無料で見てあげるというと言うことで光軸調整を行ってもらいました。調整後、早速土星と木星に向け、MAK127との比較を行ったのが、2021年9月。それが、下の写真です。


                   木星の比較(MAK127とEdgeH800)


  【Vixen社で光軸調整】上の写真のとおり、明らかにMAK127の方が鮮明です。SCTのフォーカスは甘いとのネットでの情報もありますが、MAK127に負けてはお話になりません。最後の手段として、メーカーに光軸調整をしてもらおうことに決めました。現在は、Vixenがセレストロン社の代理店になっているので、EdgeHD800をVixenに送って光軸調整を行ってもらいました。




 2.M57でのEdgeHD800とMAK127のライブスタック比較 


  まず、M57に光軸調整後のEdgeHD800を向けました。M57でEdgeHD800とMAK127の見え具合を比較してみました。比較した様子を下の動画にまとめています


            動画:M57でのEdgeHD800とMAK127の比較【写真クリックで動画へ進みます】



  EdgeHD800を使って露光時間30秒にてASiair Proを使ってライブスタックしたM57の画像が下の写真です。


               EdgeHD800でのM57の30秒露光、15回ライブスタック
  撮影日:2022/7/4。鏡筒:EdgeHD800 (f=2,000mm)。マウント:Vixen GPD2(Althiba3, ベルトドライブ化)。カメラ:ASi294MC Pro (0℃冷却、Gain: 340)。カイド鏡:EVOGUIDE 50ED II (f=240mm)。ガイドカメラ:ASi120MM Mini。オートガイド、ライブスタック共にASiair Pro。フィルター:Kenko ASTRO LPR Type2。30秒露光、15回ライブスタック。画像処理:Fitsファイルのヒストグラム調整のみ。



  

  EdgeHD800でのライブスタックでは、リング内部にある星々は鮮明に撮れていませんでした。MAK127でのM57のライブスタック像が下の写真です。


             MAK127での露光30秒、20回ライブスタックM57画像
  撮影日:2022/6/12。鏡筒:MAK127 (f=1,500mm)。マウント:Vixen GP2(Althiba3, ベルトドライブ化)。カメラ:ASi294MC Pro (0℃冷却、Gain: 320)。カイド鏡:EVOGUIDE 50ED II (f=240mm)。ガイドカメラ:ASi120MM Mini。オートガイド、ライブスタック共にASiair Pro。フィルター:Kenko ASTRO LPR Type2。30秒露光、20回ライブスタック, 画像処理:Fitsファイルのヒストグラム調整のみ。




  MAK127でも、M57のリング内部の星々は鮮明には撮れていませんでした。シーイングにも

 3.M27でのEdgeHD800とMAK127のライブスタック比較 


  次に、M27のライブスタックをEdgeHD800とMAK127とで比較してみました。M27での比較を下の動画にまとめています。


            動画:M27でのEdgeHD800とMAK127の比較【写真クリックで動画へ進みます】



  EdgeHD800での露光時間30秒で20回ライブスタックした画像は下の写真のとおりです。



             EdgeHD800での30秒露光、20回ライブスタックしたM27画像                       
  撮影日:2022/7/4。鏡筒:EdgeHD800 (f=2,000mm)。マウント:Vixen GPD2(Althiba3, ベルトドライブ化)。カメラ:ASi294MC Pro (0℃冷却、Gain: 340)。カイド鏡:EVOGUIDE 50ED II (f=240mm)。ガイドカメラ:ASi120MM Mini。オートガイド、ライブスタック共にASiair Pro。フィルター:Kenko ASTRO LPR Type2。30秒露光、20回ライブスタック。画像処理:Fitsファイルのヒストグラム調整のみ。

                                   



  MAK127でのM27のライブスタック像が下の写真です。露光は90秒です。


             MAK127での90秒露光、25枚をライブスタックしたM27画像                         
  撮影日:2022/6/12。鏡筒:MAK127 (f=1,500mm)。マウント:AlThiba3改造GP2(ベルトドライブ)。カメラ:ASi294MC Pro (0℃冷却、Gain: 320)。カイド鏡:EVOGUIDE 50ED II (f=240mm)。ガイドカメラ:ASi120MM Mini。オートガイド、ライブスタック共にASiair Pro。フィルター:Kenko ASTRO LPR Type2。90秒露光、25回スタック。画像処理:Fitsファイルのヒストグラム調整のみ。
                                 

                                   
  M27のライブスタック像は、両者で同程度のように感じられました。



 4.まとめ 



  M57のEdgeHD800とMAK127のライブスタック像を並べたものが下の写真です。

  

                 EdgeHD800とMAK127でのM57ライブスタック画像比較




  M27のEdgeHD800とMAK127のライブスタック像を並べた写真が下の写真です。
  

                  EdgeHD800とMAK127での27ライブスタック画像比較



  EdgeHD800が30秒露光、MAK127が90秒露光なので、MAK127の方が赤が良く出ている。全体の見え方は、やはり同等のように感じる。

  まとめてみると、

1.星雲のライブスタック像をEdgeHD800とMAK127とで比較した結果、像の解像度は同程度であった。

2.コストパフォーマンスを考慮に入れると、MAK127は善戦、EdgeHD800は、かなりの苦戦状況と言えます。

3.機会があればシーイングの良い場所での比較を行ってみたいが、何だかシュミットカセグレンの限界を体験したのかな、という印象も持っています。













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Last updated  July 19, 2022 05:12:40 PM
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