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カテゴリ:心を育てる
「餌を与えるより、餌の取り方を教えよう」と言われる。子育てで言えば「子どもに財産を残すより、働く上での拠り所となる教育や能力を身につけさせよう」ということになるのかな、と思う。
でも若い人たちの現状を見ると首を傾げたくなることが多い。小さい頃からたくさんの習い事をし、塾に通い、様々な能力を身に付けたはずの人たちが、引きこもったりニートになったりしてその能力を全く使おうとしないケースを見かけるからだ。 能力は誰かの為・何かの為に使ってこそ意味がある。どんなに素晴らしい能力を持っていてもそれを全く使わなければ、表面上その能力は無いのと同じだ。 教育や能力を身につけさせることに夢中になるより、「誰かの為・何かの為に役に立ちたい。自分の能力を役立てたい」という「気持ち(熱意・意欲)」を育てることの方が大事なのではないか、その「気持ち」がなければ、どんな能力を身につけても無駄なのではないか、と思う。 今、避難所では中学生や高校生たちが周りの人たちの為に一所懸命動いていると聞く。避難所は勉強のできる環境ではないだろう。でも困っている人たちを見て「何かの役に立ちたい」という「気持ち」が若い人たちの心の中で育っているのだとすれば、それは今勉強することよりもすばらしいことなのかもしれない。 仕事の中で「気持ち」のある人が「経験」や「能力」のある人を凌ぐ働きをするのを何度も見てきた。この震災の中で育つ「気持ち」が、いつか大きな花を咲かせるといいなあと思っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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