「くわばらくわばら」について
21時30分頃のわが家の窓からのぞいた隣家の屋根で、その向こうの街灯の光を受けているなかで、横殴りの雨が撮影できました。 でも、これはまだやさしい時間で、もっともっと強く吹き降る場面もありました。やはり、くわばらくわばら…です。 さて、前回の記事の末尾で思わず、このおまじないの言葉を口にしました(いや文字にしました)が、そもそも「くわばらくわばら」とは、どういう意味で使われるもので、どのようにして成立した言葉なのか、急に気になり、ちょっと調べてみました(調べるといってもネット検索ですが)。 この「くわばらくわばら」は、もともとは雷除けのおまじないの言葉でしたが、その後広く災難から逃れたい場面で使われるようになっているもののようです。言葉の起源は、菅原道真すなわち天神さまに関係しているという説明が見られました。 優れた文化人にして行政官だった道真は、ねたみをかい、太宰府にながされてしまったということはよく知られていますが、死後に霊としてもどった都に雷を落としたりして恨みを晴らそうとした・・・。恐れをもった人々は、天神さまとして祀り、霊を慰めたので、祟りは収まっていった、そうです。 時間は流れて、後の世、道真の住んでいた場所の「桑原」には、彼の祟りが荒れ狂っていたころにも、そこだけ雷が落ちなかったとの話が流布し、災難を逃れようとする想いを「くわばらくわばら」に込めて、唱えるようになったとか・・・。 なお、他にも諸説あるそうです。 それでは、言葉の背景がわかったところで、ますます台風24号の風雨が強さを増してきましたので、みんなでおまじないの言葉を唱え、災難ができるだけ小さく、できる限り軽く過ぎ去るように祈りましょう。くわばらくわばら・・・。