虎子の誇顧 3409_核軍拡大,戦略核で恫喝する習皇帝?
★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 朝、空腹時の血糖値が126mg/dl 以上、また通常時が200mg/dl 以上、この両方を満す貴方は「糖尿病」。そして、今日は“世界糖尿病デー”。 ☆ 水戸黄門が隠居(1690年=幕府より隠居の許可がおり、養嗣子の綱條が水戸藩主に)。以後は日本全国を彼方此方旅しては悪代官どもを懲らしめる日々を過ごし、後年 演劇界のヒーローとして蘇る。 ☆ カール・ラントシュタイナーがマスゴミや占い師のネタを考案、だが当初は安全な輸血と言う切実な問題を解決する手掛かりだった(1901年=ABO式血液型を発表)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年11月15日 】世界の核バランスに大きく影響する中国の核軍拡世界潮流を読む 岡崎研究所論評集 2023年11月7日 2023年10月20日付けの英フィナンシャル・タイムズ紙に、同紙米中関係担当記者のデメトリ・セヴァストプロが「ペンタゴンは中国が核兵器増強を加速させていると非難。議会への新報告書には中国が以前の予測を超えてきていると記述されている」との記事を書いている。 ペンタゴン(米国防総省)の新報告書によると、中国は核兵器庫の拡大を加速させており、米国を打撃する通常兵器のICBM(大陸間弾道ミサイル)の開発を探求している可能性がある。 議会に提出された中国軍事力についての年次報告書では、「通常兵器のICBMが米大陸、ハワイ、アラスカの目標を攻撃することを可能にするだろう」と述べられている。 報告書は、中国の核兵器の数は2023年5月までに500発に到達したと述べ、2030年までに1000発以上の核兵器弾頭を持つと予測している。 ウクライナやガザでの戦争にかかわらず、米国の政策決定者は中国を最大の安全保障上の脅威と考えており、人民解放軍(以下PLA)についてのペンタゴン報告書はホワイトハウスと議会で支出の優先順位を考える予算策定者によく読まれている。 PLAは宇宙での能力にも多大の投資をしている。ペンタゴンは、中国は2022年に、60回以上(5年前と比較し3倍増)のロケット打ち上げに成功し、2017年の5倍増になる180以上の衛星を打ち上げたと言う。 報告書は、中国はPLAを使って米国や同盟国に対し威圧的な行動をしている、外国の航空機や船舶に対する危険な行動や相手の航空機の近くに金属片や照明弾を放出するなどしており、過去2年間で中国は米国と同盟国の航空機に「危険で威圧的な行動」を300回以上行ったとしている。 報告書は、北京が軍と軍との通信チャネルをペロシ下院議長の昨年8月の訪台後に止めたまま再開を引き続き拒否しているとしている。最近、米閣僚数人が中国を訪問し、非軍事面での雪解けの印が見られている。 もし習近平が来月のサンフランシスコでのAPECに来るならば、米中首脳会談がありうるが、その準備のために王毅外相が今月末にワシントンを訪問する。 ペンタゴンはPLAがAIとビッグデータを使い、米国の脆弱性を探しているとも指摘している。今週初め、FBIのレイ長官とFive Eyes(米英豪加NZ)のカウンターパートは、中国が軍事目的でAI技術を盗取しようとしていると警告した。 * * * 毎年、ペンタゴンは議会に「中国の軍事力」という報告書を出すが、今年の報告書は10月19日に発出された。上記の記事は、その報告書の内容を報じたものである。 今年の報告書の特徴は、中国が核戦力を増大させていることを大きく取り上げていることである。いまの中国の保有する核弾頭は500発であるが、2030年には倍増し、1,000発になると予測している。核兵器格納庫の数が増えていることは衛星画像でわかるので、そこから推計したものと思われる。 この動きは、中国が核による最低限抑止を標榜していた頃の政策姿勢が大きく変わってきていることを示す。 米ロ間の新START条約では、米ロ共に1,550の核弾頭しか配備できないことになっており、米ロ共にこの制限を守っている。ただ、今年3月に、ロシアは新START条約の一部履行停止を決め、米国もデータ交換などの履行停止を宣言した状況にある。 その状況の中で、中国が配備核弾頭数を2030年までに1,000発に増やすというのは世界の核バランスに大きな影響を与えると思われる。中ロはますます準同盟関係になっているので、もし米国が今の戦略核弾頭数1,550発のまま、中ロの戦略核弾頭数の合計が1,000+1,550=2,550発に達した場合、核の戦略的バランスの安定性が維持できなくなる可能性があり、大変心配である。 加えて、中国による通常兵器ICBMの開発も大きな問題をはらんでいる。 この核バランスの問題は、今一度考えてみる必要があるだろう。技術情報盗取にも注意 冷戦時代に米ソ間でグローバル・ゼロを決めたINF条約は、今、失効している。当時、ソ連がSS-20を配備して、ドイツのシュミット首相が米欧の安全保障のデカップリングが起きると騒いだことを思い出す必要もある。 また、今年の報告書は、米中間の軍同士のコミュニケーションが途絶えていること、中国の航空機が米国や同盟国の航空機に危険な接近をした事例の増加などにも言及している。米軍とPLA間のコミュニケーションの維持は双方の利益になることであるから、現状は改善されるべきであろう。 AIの軍事利用のための中国による技術の盗取については、日本を含む西側諸国が防衛策を講じていくしかない。日本もFive Eyes諸国と協力していくことが望ましい。そのためには、情報の収集と管理(セキュリティ)の質を、日本として、早急に改善しなければならないだろう。 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・