ヘンなおじさん・・・
ちょっとご無沙汰でした。その間にもう11月に突入してしまいましたね・・・。先週は木曜日が祭日だったので、なんとなく1週間、休み気分で過ごしちゃいました。冬時間に変わった時差ボケもいつのまにかなくなったのですが、しばらくは夕方まだ遅い時間まで明るいのかなと思ったら、5時にはなんとなく薄暗い!一時期に比べて寒さはやわらいでいますが、あの暗さはすっかり冬の暗さ・・・(涙)。また憂鬱な時期がやってきました。さて、今日の話。パリのメトロ、最近は4人席じゃなく日本の電車のように窓に沿って席を並べた新しいタイプもだいぶ普及してきましたが、それでもまだまだ4人席ばかりの車両がたくさんあります。この4人席の欠点は、1. 場所をとる割りに座れる人数が少ない2. 場所をとってるわりに向かい同士の席の間のスペースが狭く、ちょっと背が高い(つまり足が長い)人が前に座るとひざ同士がくっついてしまう3. さらに車両の幅が狭いので、4人席と4人席の間の通路が必然的に非常に狭く、人一人がやっと通れる程度。こんな感じですからすでに2人、3人が4人席を占めているときにこの中に入るとき、そして席を立つときはちょっと大変です。しかし、4人席の一角を占めてしまえば、人の乗り降りに巻き込まれず、移動中静かに過ごせることも確か。特に混んでいるときは、ドア付近の補助席なら場所を空けるために立ち上がらなければならないところ、ここだとその心配もなし。なのでちょっと長い移動のときはやはり4人席に座りたいものです。私がメトロに乗ったとき、通路を挟んで左側の4人席のうち2つが並んで空席となっており、右側の方は1つだけ空いていました。ちょうど私の前にいたおじさんがすごい勢いでその空席の方へ向かっていったおかげで私もその空席に気付き、おじさんの後についていきました。おじさんは2つの空席のうちの1つ、それも窓側を取り、私は通路を挟んで右側の1つだけあった空席の方を取りました。4人席に座るとき・・・これはちょっとした戦いでもあります。というのは、4人席の向こう側からも人がやってくるからです。一瞬の隙をついて向こう側から来た人に席を取られることもあります。このときもどうやらおじさんと私が入った反対側からやはり空席を目指してやってきた人がいたようでした。女性の2人組。彼女達は2つの並んだ空席を狙っていたのですが、おじさんがサッとそのうちの1つを確保したために座れなくなりました。結局2人のうち1人が残った空席に座り、もう1人がその横に立ったのですが・・・。最初は新聞を読んでいてあまり気にしていなかったのですが、どうも目の端に映る、通路の右側つまり2つ空席があった側の風景がおかしいことに気付きました。そしてちらっと見ると、おじさんはなんとこちらに対して90℃の角度で座っている・・・。座席の右側部分はぴったりと窓がある車両の壁にくっついているはずだし、隣同士の席の間にも全く空間はありません。それなのにどうして窓を背にしてぴったりと90℃の角度で座れるのか、あまりジロジロと見ることができないので理解不能なんですが、とにかくそのおじさんは、向かいの席の人に対してもぴったり直角でした。さらにそのおじさん、ずっとしゃべっている・・・。最初はそれも携帯なのかと思いましたが、どうやらその2人組の女の子達に対して話しているようでした。以下、会話の断片。会話と言っても女の子たちははいとかいいえとか返事をする程度だったのですが。「自分は毎日15km歩いているから座らなくても平気。」「座席は女性と子供優先が当たり前。《タイタニック》でも脱出の際は女・子供が優先だった。」・・・などと長々と。要するに席を譲ってやろうかという話なんです。普通ならそういう場合、何も言わずに席を立てばいいと思うんですが、こうして4駅くらい行ったと思います。そこで突然、おじさんは立ち上がり、「ほんとに譲ってやろうか?」と言いましたが、立っている女の子がNONと言ったため、おじさんはまた座りなおし。そこで席を譲る譲らないの話は解決したはずなんですが、おじさんはやはり例の90℃座り・・・。女の子達はおじさんを無視して友達の話やらなにやらしてましたが、隙あらば会話に割り込もうという姿勢がありあり。ヘンなおじさんでしたわ、ほんと。それにしても毎日15km歩いてるわりに、空席確保の動作は異常にすばやかった・・・。そしてタイタニックの話・・・ちょっと引きますよね。4人席は冒頭にも書いた事情により結構密着型なので、混雑時にも静かでいられる点はいいものの、ちょっと変な人、怖い人なんかが座るとちょっと厄介ですね。皆さん、いつもクリックいただいてありがとうございます。今日もよろしくお願いします!→ パリの日常の写真はこちらから↓