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2007.11.24
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カテゴリ:trip

今年のGWから公開が始まった旧伊藤伝右衛門邸の訪問者は、半年で15万人を超えた。今、県内で一番ホットな観光スポット。で、23日に初訪問。

伊藤伝右衛門は、麻生、貝島と並ぶ炭鉱王と呼ばれた人物だが、そのことよりも柳原あき子=白蓮(あきは火へんに華)を嫁に迎えたことで有名。伝右衛門50歳、白蓮25歳の時に結婚。どちらも再婚で、資産と家柄を互いに求めた政略結婚といわれている。白蓮は伯爵の次女で、大正天皇の従妹。東京からこんなド田舎へ嫁がされたショックは大きかっただろう。伊藤家はもと魚屋という。あき子は白蓮の号で歌集『踏絵』を自費出版。このために伝右衛門は今の金額にして700万円以上を提供した。伝右衛門がいなければ歌人白蓮も世に出ていなかった、と観光協会のガイドさんは強調していた。たしかにそうだが、不幸な結婚という要素も。

福岡市天神町にあったあかがね御殿の長屋門がここに移築されている。家屋5棟と土蔵3棟の延床面積は約300坪、回遊式庭園を含む敷地は約2300坪。7間(約14m)の1本垂木、巨大な靴脱ぎ石、金張りの襖や壁、特注で織らせた芭蕉布の襖、部屋ごとに違う引き手、細かい筬組子の欄間、寄せ木細工の床、長押が二重になっていて天井高は314cm、雨樋は銅製・・・・飯塚観光協会の方々があちこちにいて、案内説明してくださる。まるで自分の家を自慢するかのように熱をこめて語られるのがほほえましくて好感。美しい艶のあるケヤキの階段を上がった二階は白蓮の居室で、赤松の床柱、斜め切りの書院窓がおしゃれ。二階といっても、普通の家にしたら三階の高さで眺めの良さは抜群。

庭は広大で池とアーチ型の橋があり、まるで柳川の大名屋敷のよう。庭にある巨大な灯篭は、白蓮が嫁入り道具に持ってきたという。絶縁状を公開した後も伝右衛門はこの灯篭を破壊せずに残している。東屋だけでなく、作業人用の休憩所もあるところが普請好きの富豪らしい。東屋にもガイドさん常駐して、この邸宅の凄さを語ってくれた。白蓮がここに住んだのは10年。物質的に恵まれても、幸せでなかったのは明らか。好きでもない老人と片田舎の屋敷に大勢で同居して楽しいはずがない。やがて7歳年下の男と駆け落ちし、離婚・再々婚して二子をもうけて添い遂げた。白蓮の人生を知れば知るほど、贅沢な屋敷とは相反して虚しさが迫ってくる。狭くても楽しい我が家、とまでは言わないけれど・・・・


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<今日の読書>
山の郵便配達 / ポン・ヂエンミン
ひかない魚 / 新津武昭






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Last updated  2007.11.27 08:12:41
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