モリクミ版『天使にラブソングを』
ミュージカルを見に行く。映画でおなじみの『天使にラブソングを、シスターアクト』森公美子のコミカルな演技と歌唱力は期待通りで素晴らしい。鳳蘭の院長も貫禄。ソロステージの時の歌は、後半は声がかすれがちだったが、71歳とは思えない若々しさだった。大澄賢也は、歌も踊りもまあまあ。それよりも石井一孝の歌と演技がうますぎて、目立っていた。初めて見たけど、舞台では有名、コンサートもやっているそう。意外に上手くてびっくりだったのが、宮澤エマ。TVのバラエティでしか見たことなかったから、ただの二世タレントと思ってたら、女優やってたとは知らなんだ。神田さやかに少し似た声で、堂々とソロを歌いこなしていた。あらすじは映画とだいたい同じで、時代設定が70年代に変更。映画ではモータウンサウンドのアレンジ曲だったのが、舞台ではオリジナルのディスコサウンド風の曲になっている。耳に残るようなキャッチーな曲がないのは惜しいけれど、目に残る見て楽しいミュージカルだった。