サーチ・インサイド・ユアセルフ チャディー・メン・タン ✕
Googleのエンジニアである著者が、実際にGoogle社内で行われているマインドフルネス実践法を紹介した本。
私はマインドフルネスの実践的な本を求めているのだが、感想としてはこの本はいまいち。
実際に社内で行われているということもあり一般に落とし込んだものではなく、ペアで行うようなワークが多い。
一人でやれるのを求めていた私としては、うーん、という感じ。
それと、本に例え話とか実例の話とか枝葉の部分が多くて無駄にページ数が多くて読みにくかった。
著者はエンジニアだから科学的論理的に説明したいんだろうなと思った。
マインドフルネスの実践本としてはお勧めしませんが、考え方としては参考になる部分もある。
マインドフルネスによって情動的知能(EQ)が高まり、実際に仕事の能力もアップしているという例もあるそう。
EQというのは、自分自身と他人の気持ちや情動をモニターし、見分け、その情報を使って自分の意思や行動を導く力。
実際にGoogleのテクノロジー部門で業績を上げている人の能力は
・強い達成意欲と高い達成基準
・影響を与える能力
・抽象的思考力
・分析能力
・難題を引き受けるイニシアティブ
・自信
の6つであり、マインドフルネスによって向上させられる。
代表的な方法としては、まず「情動ラベリング」という自己統制の単純なテクニックであり、自分の今の気持ちにラベルをつけること。
例えば「私は怒りを感じる」というようにラベリングすると、自分の感情をコントロールしやすくなる。
マインドフルネスとは、簡単にいうとただあるがままでいるときの心であり、一瞬一瞬に注意を払いさえすればいい。
マインドフルネスには瞑想のエクササイズが多いが、瞑想のエクササイズを多くやれば心が前よりも穏やかで鋭敏になり注意を長く集中させられるようになる。
自分の呼吸1つ1つを意識して集中する。
マインドフルな状態で食べる食事は美味しくなる。
その食事を楽しむことに注意を全て向けるということができるからだ。
自分が話している時にどんな気持ちが起こってくるのか、を確認する。
それによって自分の怒りや悪い感情が去っていくことがわかるようになる。
マインドフルネスを実践すると自分を客観的に見ることができてそれにより自分の感情をコントロールしやすくなる。
それによって幸せの感情や仕事の能力向上にもつながるというわけである。
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