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30代サラリーマンの読書日記 ~本の感想・あらすじ~

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2021年07月18日
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カテゴリ:心理学
人の気持ちや心の動きは人間関係がベースとなる。
当たり前のことだけど、きちんと勉強したことがなかった。

この本は、見開き2ページで1つのテーマで左側に文章、右側に図を載せている。
人間関係にまつわることを心理学的に解説している。
私は心理学初心者だが、初心者にとってもわかりやすいように書かれている。

●日本人は人からどう見えるかを意識し過ぎ


 自己意識には私的自己意識と公的自己意識がある。
簡単にいうと自分の心の内側が私的自己意識で、人からどう見られているかが公的自己意識である。

 ある心理学者が「あなたの額に利き手でアルファベットのEを書いてください」という指示をしたところ、日本の学生は多くが外から見てEの文字を書いた。
日本人は外からどう見えるかを意識している公的自己意識人間が多い。

私的自己意識が高いときは自分の信念や価値観に基づいて行動するが、公的自己意識が高いときは他人の目が気になるのでより他者の期待に沿うように行動する。

●自己評価は社会的比較


 周りの人と比べて同じくらいであれば安心する。
 飛び抜けて美人や能力が高い人は周りに同じくらいの人がいないから仲間も少なく孤立しやすい傾向にある。
 また、向上心のあるときは上の人と比較するが、落ち込んでいるときは自分より下の人と比較して安心しようとする。

●自尊心を守る 自己防衛する


 テストで失敗するかもしれないとき、失敗しても自尊心が傷つかないように初めに「風邪をひいてしまった」などとハンディを与えておく。ハンディがあったから失敗したと言え、自尊心が守られる。
また、例えば同僚が昇進したときに実力以外の何かを探す。(やっぱり学歴重視だから・・・など)

●成功したときは自分の能力や努力などの内的要因に帰属し、失敗したときは課題の難しさや運が悪かったなど外的要因に帰属する傾向がある


しかし、人間関係を重視する日本では成功は運が良かった、失敗は自分の努力不足だった、と逆になる傾向がある。
業績が上がったときに上司が「みんなの努力のおかげだ」と自分の努力ではないということを言うことがあるが、これは良い上司を周りに見せようとしているのである。

●人間関係は第一印象が大事


 良い面は最初にアピールしておいた方が良い。
 先に悪い面を言うとそれが最初に印象に残りいい印象に覆すことが難しくなる。

●非言語的コミュニケーション能力は女性の方が優れている


 長い歴史はずっと男性優位であった。優位の男性は自分の思った通りに行動できるため人の顔色をうかがう必要はないが、下位の女性は、上位の男性の本心を常に知らなければならない。本心は言葉よりも非言語に現れやすいため、女性の方が非言語的コミュニケーションに優れるようになった。

●会う回数と好意は正比例、会うほどに好意も増す


 好かれたいのであれば何回も顔を合わせること。
 そして相手に好かれようと思ったら、こちらから先に好きになること。
 人は自分を好きな人に好意を持つ。

●吊り橋効果は心理学的にも正しかった


 橋の上に立っている若い男性に女子大生が声をかけ、電話番号を渡して後でどれぐらいの人が実際に電話してくるかという実験をしたところ、吊り橋の上で声をかけた方が固定橋で声をかけた場合と比べて電話してきた人数の割合が多かったそうだ。
吊り橋の揺れによる生理的興奮状態が女子大生への恋心を高めたのである。

●雰囲気がいいと好感度もアップ


 フィーリンググッド効果という。
人は良い環境のなかにいると、良いフィーリングを持つ。


●好きな人だから尽くすのではなく、その人に好かれたければ尽くさせる


 人は誰かのために何かをしてあげると、その人を好きになる傾向を持っている。

●自分が心を開くほど相手も心を開いてくる


 自己開示をすると行為が生まれる。
 仕事上においても自己の情報を開示することで相手とも打ち解けることができる。

●パーソナルスペース


 1 親密ゾーン 半径50cmぐらい。家族や恋人などごく親しい人。

 2 対人的ゾーン 半径50cmー1mぐらい。親友など多少の身体的接触があっても許されるプライベートな関係

 3 社会的ゾーン 半径1−3mぐらい。フォーマルな人間関係の時。あえて親しくするつもりもない相手との距離。

 4 公的ゾーン 半径3m以上。 相手は公衆、大衆の一人。相手と個人的関係が成立していない場合。

 たまに距離が近いと感じる人がいるが、上記のようなパーソナルディスタンスがあるのですね。

●日本人は人前で感情を抑える


 日本の若者は親に対してストレートな感情を出すが、外に出ると感情を抑える傾向にある。例えば韓国ではそれが逆である。
 何か対立が発生した時、アメリカ人は自己主張して解決しようとする。
 時に衝突も起こりうる方法をとるが、日本では対立を好まず問題を先送りにする傾向がある。

●うなずき効果


 うなずきは会話をスムーズにして、良い人間関係を気付く上で重要な非言語的コミュニケーションとなる。

●都会では人が冷たい理由


 都会の人が性格的に冷たいのではなく環境が原因で冷たくなう。
 例えば同じ人でも騒音の大きいところでは人を助けなくなる。

●フットインザドア


 最初に簡単な小さなお願いに応じてもらうと、次に大きなお願いも聞いてもらいやすくなる。

●いじめは集団の構造に問題がある


 集団はリーダーの型によって大きな影響を受ける。
 全ての作業や行動をリーダーが指示する集団では、
 不満は特定の子供に攻撃が集中する。
 一方、民主型リーダー(全ての作業や行動を一緒にみんなで話し合いながら決める)ではそのような問題は起こりにくい。
いじめはいじめられた子ではなくいじめる方が悪いのである。



人間の普段の社会生活における行動を心理学的な実験結果を引用して、図解しているからわかりやすい。
また日本人の特性についても心理学的に解説されている。
職場や恋愛においても実践可能なことも書かれているため、実用性があると思う。

特に自分が実践したいと思ったのは、小さなお願いをしてから大きなお願い事をする、というのは職場でも使えるテクニック。
大きなお願いをして断られてから小さなお願いをする、っていうのは良くやるけど、それだと自分がしてほしいことが結局実現できていない。
だから逆のこの方法を実践してみたい。 

あとは、日本人はやはり外国に比べて自分を卑下する傾向にあったり、自己主張しない傾向にあるから、これから仕事でも一歩抜け出すには同じようにしてちゃいけない、自己主張をもう少ししていこうと思った。

全体を通して心理学的に人間の行動を見ることで、自分や自分にまつわる人間関係を客観的に冷静に俯瞰でき、より良い社会生活を送るための一助になる一冊だと思った。



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最終更新日  2021年07月19日 00時20分10秒
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