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カテゴリ:ラノベ
こんにちは♪
本日の一冊はこちら(*'▽') 第1章完結編!!! 上巻では主要人物たちの想いや理想、そして彼ら彼女らの繋がり、因縁についてい語られ、最後には兄クリスとの因縁を断ち切り、過去との決別に成功したエルメス。 そしてこれまでの因縁がすべて清算される今巻はよく、是非上下巻一緒に読んでもらい、彼ら彼女らの成長を見てもらいたいです。 血統魔法という”貴族”として必須ともいえるものを持たないエルメスがそれでもめげず、『魔法』に寄り添い成長した姿で追放された王国に帰ってきたが、そこで待っていたのは過去の因縁の数々。 その最たるものは劣等感をこじらせた兄クリスがある意味深かったのかもしれません。 血を分け合った兄弟という切っても切れない関係も上巻で断ち切るも、一度は挫折した自分と重ね合わせ、兄にも同じ魔法を授けましたが、クリスがエルメスと同じように使いこなせるようになるかはわかりませんが、常に成長し続けるエルメスと比べられ続けた彼もまた被害者ということがよくわかりますし、エルメス自身も自分以外に興味がなかったことは述べていたことからローズと過ごすことで成長したことがうかがえます。 今巻ではもう一つの因縁が猛威を振るってきます。 ”魔法”を十全に扱うことができず、くすぶっていたカティアのもとに傲慢な王子アスターと自主性がなく、彼の操り人形になっている過去の友人サラとの決着!!! ”魔法”に対する想いの深さが明らかになっていく戦闘になります。 ”魔法”に並々ならぬ敬意を払うエルメスと”正しい貴族”としてあり続けようとするカティア、対して”世界は自分のもの”と思っているアスターに自分の行くべき道を”悩んでいる”サラがそれぞれの想いを力に変えて争う姿は描写も細かくとても臨場感がありました。 基本、単一の”魔法”しか使えない戦闘なので、あとはその魔法の練度や応用といった”技術”面が前面に出てくる戦闘のはずが、成長しないアスターの勝ち目が初めからあったのかという点については読み手としては踏み台という役割をしっかりこなしてくれたのでOKということで。 なぜ”魔法”が作られたのかという”理由”を求めたエルメスの考察には作者様の”魔法”への情熱を感じました。 そしてそれを”理解”したとき、カティアの魔法は完成したと感じました。それこそエルメスがずっと言っていた”綺麗な魔法”そのものの効果が表れ、今までの彼女の苦悩がすべて報われたかと。。。 どんなにけなされても折れることなく、何度折れかけても自らの意志で立ち上がった彼女に対して最も必要なご褒美としての面もあり、その際の情景からとても感動できるシーンになっています。 エルメスやカティアの成長がとても見て取れる本作ですが、では、ほかのキャラはどうなのかという点ですが、、、 兄クリスはエルメスから託された”エメラルドタブレット”を使いこなそうと”努力”する姿が見られるようになり、正しい方向に成長していっているように思います。 登場回数は減るかもしれませんが、いつの日かエルメスの隣で共闘する姿を見てみたいものですね。 操り人形のサラはエルメスとカティアの姿をみて、そして全力でぶつかったことにより、自分の殻を破ることに成長し、自主性というものを手に入れることができたと思います。 副産物としてエルメスに対して何か思うことがあると思いますが、今後どうなるのかカティアとの絡みも注目。 そしてすべての元凶であるアスターですが、最も近くで様々な成長を見て、さらに自分の力ではどうにもならない”絶望”すらも体験したにも関わらず全く成長というものが見られないのは逆にすがすがしいですね。 あそこまで”自分”を貫き通してもらえればどのような結末になってもいいように感じられます。 エルメス陣営とアスター陣営の因縁がすべて終わり、何かの意志や素晴らしい成長をした後はひと時の平和。 後日談という名の日常回はずっと戦闘続きだったこともあり、結構ギャップがありましたが、とても面白かったです。 次巻からは学園編ということで今までとは違い、エルメス達と同世代の”貴族”達が多数登場することがわかっています。 そんな中で彼らはどのような騒動を起こしていくのか、とても楽しみです。
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最終更新日
2022.04.26 22:42:08
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