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2022.04.23
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カテゴリ:ラノベ
こんにちは♪

本日の一冊はこちら(*'▽')
クラスの高嶺の花・佐々川綾乃。そんな彼女を偶然ナンパから助けたらーー「ありがとう、藤村」って、日陰者な俺の名前をまさかの認知! その上、妙に懐かれるようになり……!?以来、休日には家に連れ込まれ、子どものように「褒めて?」と迫ってきたり、添い寝したり。陰キャぼっち生活を謳歌していたはずなのに、気付けば彼女の存在が日常になっていて……。「今日も家来るでしょ?」「ぼっち? じゃあ私がひとり占めできるね!」「……キミのこと、特別だと思っちゃダメなの?」遠い世界の人だと思っていた彼女が、今となってはゼロ距離に。大胆すぎる彼女に翻弄される、青春カーストラブコメ!
​​周りに人は集まるも、”友人”と呼べる人がいない綾乃と真正の”ぼっち”の京介が距離感を探り合いながら仲を深めていく姿にほんのりできる作品。
中学時代から読者モデルとして活躍している綾乃ですが、周囲にいるのが”友人”ではなく、そのブランドとお金に群がっているというかわいそうな現状…
そのおかげ?でスクールカーストではトップですが、はじめからですが、感覚が微妙にずれていて、京介と過ごすうちに少しずつですが感覚が平均に近づいているように感じました。
はじめはちょっとしたお礼に金銭や高価なものを渡そうとしていましたが、それ自体が悪いとは言いませんが、そのような環境にいたというのが悲しい事実ですね。
確かに他よりも裕福な人には少しくらい施してもらいたいという人はいると思いますし、綾乃の周りにはそのことを良しとする人しかいなかったというのがわかりますし、疑問に思ったり嫌だと思ってもその行動によって気づつけられるよりも従っていたほうが利口だと思ってしまった時点で逃げられなくなっていたのではないでしょうか?
学校という狭い世界の中で一人で立ち向かっても集団圧力などでどうしても限界というものがありますし、よほどの正義感がない限り見て見ぬふりをするのが”人”というものだと思いますし、読んでいる方も同じような状況を見て見ぬふりをしたことがある人のほうが多いのではないでしょうか?
本作では偶然ではありますが、綾乃の周りから人が離れていくタイミングがありますが、離れた理由も正直腹立たしいのでここでは割愛しますが、ほぼ同時期に京介と仲良くなったのは彼女にとってとても幸運なのではないかと。
タイトルにもありますが、綾乃の距離感がバグっている理由も上記の状況にあり、何も言わずに人がついてくる(寄ってくる)状況で、初めて金銭や自ら近づいてこない人に出会えたことでほかの人と同じように接しようとするのは仕方がないこと。
実際彼女自身作中で自分の行動を振り返ってもだえている姿はとてもかわいらしく、それを頑張って表には出さないようにしているところはいいですね。
一方京介もぐいぐい来る綾乃に対して距離感を測りかねているのが見て取れます。
綾乃と一緒に初めてのことをひとつづつこなしていく様子はいいのですが、基本的には綾乃が引っ張っていくのでもう少し積極的に動けるように変化していってほしいですね(*’▽’)
彼に関しては基本的には誰とも接点を作らないように行動しているのであまりいうことはないですが、今後綾乃と過ごすことによって無理やりにでも周囲との関係ができていきそうなので、脱ぼっちも夢ではない?
”友人”として適切な距離を築きながら過ごす2人、この先どのように関係が変化していくのか、そしてその際に2人はどのように成長していくのかも楽しみな作品です。
今巻では出会って間もなくでも綾乃のために誕生日のプレゼントを必死になって悩む姿が見られましたし、綾乃自身も最後には京介に惹かれている自分に気づいたので、今後の行動が本当に楽しみ。
現状でも内心では結構暴走しているのに、今後はどのように京介に接していくんでしょうね(・∀・)





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最終更新日  2022.04.23 17:26:54
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