ドタバタ自動車屋の日記

　

先々月のブログに書き込んだ、中古車代金持ち逃げしてトンズラした営業マンの話をしましたが、その営業マンの残していった影響が、目に見えるように現実となって現れてきました。

まず、所属していた営業所の全営業マンの事情聴取、うちの店に中古車を出していた確認などが行われ、使い込みなどの事実がないかを調べられたようです。

現実は、他の営業さんはお客様との同意の下、販売条件が合わないのでうちの店に買い取りに出す形をとっていたので、引き取りも直接お客様のところへ伺い、代金もその場で決済していたので、横流しや使い込みの事実はないのですが・・・

例の営業マンは、新車の車両代も未入金になっていたり、自動車保険料をお客様から集金しているはずなのに、入金になっていないなど不信な点がかなり見つかったそうです。

事の発覚は、お客様より保険加入したのに証券が送られてこないとの連絡からだったそうです。

本社へ呼び出されて、聴取を受けているときに新車の下取り車を横流ししている事実も同時に発覚したようです。

とばっちり受けたのは、他の営業マンやそのお店の店長です。

役職は、店長(課長)や私が新人の時からの直属の上司(係長)をはじめ、友人で同僚(係長)の３人が全員役職が主任に降格したうえで、ボーナス２０％カットの処分に・・・

当然降格ですから、給料も基本給や役職手当などの減収がありますから、１５％前後のダウンになるかと思います。

私の店のほうでは、以前の日記にも書きましたが、持ち逃げされたお金のため仕入れが起こせずに資金繰りの悪化などで、一時は完全に破産廃業の危機に陥りました。

今は、少し落ち着いてきましたが・・・持ち逃げした営業マンは、クビになっただけならまだしも、残った営業マンなどに多大な迷惑と影響を残して行きました。

うちも、年頭から査定ミスによる修復歴のあるクルマなどを、損して引き受けてあげたクルマも３台ほどあり、その穴埋めも出来ないままクビになってもらっても困るのが現実です。金額にして８０万円ぐらいのマイナスを埋めてもらっていませんから・・・現実のところ、持ち逃げされて返還されるまでの損失と査定損分の遺失利益を合計すると２００万円以上この１年間だけで、この営業マンから損害を受けていることになります。

まあ、これじゃ倒産しそうにもなりますよね！

うちだけじゃない・・・残された営業マンたちの行方は、もっと悲惨な現状が待っていました。

先ほど紹介した店長(課長)は、主任に降格になった上で以前部下だった人が店長をしている店舗へ、営業マンとして左遷させられました。

また、私が新人時代からの直属の上司(係長)は、現在の店舗に残りましたが主任に降格のうえ、新しく移動してきた店長(年齢もキャリアも下)のもとで引き続き勤務するようです。

さらに、友人で同僚(係長)だった営業マンは、主任に降格の上で新設店舗への移動の辞令を受けています。一見、新店舗で左遷じゃないようにみえますが、通勤時間が現在よりも４０分から１時間も多くかかる上、店長は後輩営業マンで新人教育を彼が担当した人物、それに今まで築きあげてきたお客様も、営業所の地理的位置からほとんど現在のお店に置いてこなければならないでしょうから、まさしくゼロからの出発になると思います。

さすがに大きい会社は、やることもえげつない・・・全員退職しろと言わんばかりの人事！

彼等は、横流しもなにもしてないが、店ぐるみでやっていたと目され、監督責任を問われた形の懲罰人事に翻弄しされてしまったようである。

本当に悪いのは、クビになった持ち逃げ野郎ただ１人なんですが・・・辞めちゃった本人は、これから会社においても何もないですが、残されたものは悲惨な人生が続くわけです。なんて、不合理な現実なんだろうか？私自身も、安易に中古車を買い入れていたことに責任を感じてしまう。

これからのみなさんの健闘と、信頼の復権を祈りたいものです。

　　

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