カテゴリ:読書のココロ(小説)
3月の読書メーター
読んだ本の数:6冊 読んだページ数:1968ページ 毎月すくなすぎるのが更に少なくなっている。。。 これじゃ今年100冊いかないんじゃなかろうか(汗) 四畳半神話大系 (角川文庫) 読了日:03月03日 著者:森見 登美彦 感想こちら 人もいない春 読了日:03月04日 著者:西村 賢太 噂に違わぬダメ男っぷり全開の私小説。 確かに読ませるだけの筆の強さは感じたし、 構成などもしっかりしていると感じたけれど なにぶん言葉が乱暴過ぎて私は受け付けませんでした… 「石川淳に似ている」という評を見て期待していただけに残念。 石川作品のそれとは全く異質。 図説 日本呪術全書 読了日:03月07日 著者:豊島 泰国 古今東西、仏教系や神道系の様々な宗派の呪術を図入りで詳しく解説してある書。 印の結び、護符の書き方、呪術の際の作法、ルビ付き呪文真言etcまで書かれています。 とある読者さまから「この本、買いました」というコメントを頂いたのですが 私もちょっと手元に欲しいかも、と思いました(笑) 黒魔術的な呪術あり、その反対もあり。 復縁祈願や悪縁切り、男女生み分け、合格祈願といった実用的なものから 平和祈願、先祖供養、雨乞い、危機予測といったものまで幅広く網羅。 こういった世界がお好きな方には是非おすすめの一冊。 読んでいて飽きません。 天地明察 読了日:03月16日 著者:冲方 丁 時代小説なのに読みやすかったけれど 震災直後に読んだせいか全くアタマに入って来ず…orz 1年あまり待った予約本なのに、もったいないことをしました。 随所に顔を出す算術というものも自分の大の苦手分野なので そこを飛ばし飛ばし読んだのもいけなかったのかも。 尼僧とキューピッドの弓 (100周年書き下ろし) 読了日:03月23日 著者:多和田 葉子 初読みの作家さん。 前半は軽やかな春の日射しの中でワルツを踊っているかのような文体。 ドイツのとある修道院を取材している日本人女性記者の目を通して 意外と世俗的である尼僧たちの集団生活をうつしだしているのだけれど 入れ替わり立ち代わり現れる尼僧たちはとても個性的。 後半(というか終盤)は 前半で登場した修道院の尼僧院長の回顧録。 こちらは冬の教会の床から足元へと這い上がる冷気を思わせるような 湿った薄暗い文体。 このアンバランスさがメリハリが効いていいという向きもあろうが 私には少し違和に感じてしまったのが惜しい。 文体は優しく上品で読みやすかったので他作も読んでみたい。 蛇と月と蛙 読了日:03月30日 著者:田口ランディ ランディさんらしい短編集。 こういう雰囲気の話になると他作とネタがかぶり気味なのが難だけれど 表題作の中の助産婦の話の中の 「私たち、土地という表皮によってかろうじて地球の内部とつながった 胎児じゃないかって思う。 この地球の上を薄く覆っている大地は、私たちの胎盤。 命のゆりかご。 それを、忘れて、捨てているんじゃないかって…(後略)」 という箇所には深く共感した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.04.01 16:08:36
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