テーマ:日本の古典芸能(27)
カテゴリ:オススメ!ゴコロ(文楽・舞台・絵画)
ぶっとおし10時間! 人気演目の通し狂言は久方ぶりということで連日の満員御礼!! さすがに見終わった後は疲れが来ましたが^^;) 見ている間はずっと緊張感が持続したので 通しでみて大正解! 迫力のある素晴らしい舞台でした! あらすじは、皆さんご存知の通り。 私が今更くどくどと説明するまでもないですので 筋書きはリーフレット裏のこちらのファイルでご覧下さい。 (クリックで拡大されます) いやいや、とにかく今回の舞台は登場人物が多いうえに長い、 しかも御大の大夫3名が病欠とあって 技芸員さん総動員! 若手の大夫さん等は最初と中頃と終盤で別々の役を担当。 人形遣いさんも、若手の方はおそらく4〜5役をやりくりしていたのでは? 主役級の本蔵を扱っている勘十郎さんも、途中でおかるの兄役をやってるし、 舞台は段毎に派手にばんばん切り替わっていくし 本当に裏方さん含め、 文楽にかかわる全ての方の汗と力の結晶の賜物でありました。 判官切腹の場面や勘平切腹の場面では 場内のあちこちからすすり泣きが。 判官切腹の場面の、あのピンと張りつめた空気、緊迫感は 今までの時代物の中で随一でした。 燕三さんの三味線の余韻がまた緊張感を盛り上げるのです! じゃんじゃかかき鳴らして盛り上げるのではなく 静かに、静かに、余韻で雰囲気と緊張感を張ってゆくのは 文楽ならではのすごみ。 (こうして映像で見ると 黒子が気になって仕方ないという方も多いと思うのですが 生でみると黒子の存在はまったく気になりません) 床本で、たった一行しかない『城明け渡しの段』も素晴らしい。 由良之介(大石内蔵助)の無念さがひしと現れています。 いつもながらに、時代物ならではのツッコミどころも 多々あるのですが それにまさる緊迫感に圧倒されておりました。 技芸員の皆々様、 本当に良いものを見せて頂きました。 ありがとうございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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